TikTokクリエイターけんごが語る、初小説『ワカレ花』への挑戦「これから初めて小説を読む方を意識した」

TikTokerけんごが語る初の小説

応援してくれる人のために 

――昨年、一時期TikTokでの小説紹介をやめていましたが、また再開されました。心境の変化があったのでしょうか。 

けんご:やっぱり応援してくださった方がいたのが大きかったです。TikTokやInstagramのコメント、DMに「もう動画を作らないんですか」って言葉をいただいて。それまでは自分でやるのが楽しいからという気持ちで小説紹介をしていたんですが、「誰かのためにやる」というのをちゃんと考えなきゃいけないな、と思いました。待っていてくれる人がいるなら、その人たちのために頑張らなきゃいけないなと感じさせられて。小説を紹介する上で一番合っているプラットフォームがTikTokだと思ったので、そこでまた始めようと。 

 TwitterやInstagramだとどうしても「小説好き、詳しい人」が集まるような感じになってしまって、小説を読んだことがない人、読みたいけど何を読んだらいいかわからない人にはリーチがされにくいのかなと感じています。でもTikTokは、奇跡的、運命的な出会いができるプラットフォームだと思うんですよ。マーケティング目線から見ると、TikTokってSNSの中では唯一、フォロワーゼロでもヒカキンに勝てるプラットフォームだって言われてるんです。だから小説紹介という点において、「なじみがない人に届ける」という点ではやっぱりTikTokだなと改めて思ってます。 

――ご自身の本をTikTokで紹介される予定はありますか? 

けんご:うーん、どうかな(笑)。ガッツリ紹介というよりは、「この章を書く時にこんなエピソードがありました」的な、裏話を発信していきたいかなって思っています。今までの小説紹介とは少し変えた動画を作っていこうかなという気持ちもありますね。 

――今後も小説を書いていきますか。 

けんご:創作をしてみてすごく楽しかったという思いもあるんですが、やっぱり僕の場合「誰かに届けたい」「フォロワーさんが読みたいものを書きたい」という気持ちが大きかったので、今後もこういう気持ちでまた書けたらいいなって思ってます。 

 今回ちゃんと書いてみて「やっぱり小説家さんって、本当にすごいな」と思いました。リスペクトの心がより増したので、今後はもっと誠意と敬意を持って、小説紹介を頑張っていこうと改めて考えています。

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