【漫画】何度読んでも泣いてしまう……Twitterで投稿された『神さまと子どもとごはんの話』に感動の声
働きながら制作する日々
――チェルさんは普段、どのように創作活動をしているのでしょうか。
チェル:普段は会社員として働いているので、仕事が終わった後に制作をしています。ここ数年は家にいる時間が増えたので、仕事後2~3時間を制作にあてており、楽しくなってつい夜更かしする日も少なくないです。
――絵を描くようになったのはいつごろからですか?
チェル:ジャンル問わず漫画がたくさんある家で育ったので、小さい頃から絵も漫画のようなものも描いて遊んでいました。あとはジャンプ作品をはじめとした少年漫画が好きで、いろんな作品から影響を受けていると思います。
――どのような作品に影響を受けましたか?
チェル:『ジョジョの奇妙な冒険』は本当にどの部も面白くて大好きです。他にも、子どもの頃から『NARUTO』うあ『BLEACH』など、トーンを多用しないモノクロの画面カッコ良いと思って読んでいたので、そのあたりは多分に影響を受けていると思います。また、好きな作家さんが本当にたくさんいるのですが、井上雄彦さん、森薫さん、入江亜希さんの作品が好きで、「あんな風に描けたらな」と憧れています。
食べ物を描くのが好き
――『神さまと子どもとごはんの話』制作の経緯を聞かせてください。
チェル:「オリジナル描いてみよう!」と急に思い立ったのが最初です。好きな作品の二次創作などを描いて楽しんでいたのですが、「自分で一から作ったことはないな……」と思って制作しました。ごはんが題材の作品が読むのも描くのもとにかく好きだったので、「ごはんをテーマにしよう!」と決めましたね。それから夏ごろから構成などを考えて、ゆっくりチマチマ描きながら今年1月のアップに至りました。
――どこか昔懐かしい雰囲気を感じました。
チェル:あくまで個人的なイメージなのですが、近所のおばあちゃんと近所の子ども、という“他人同士だけど地域で子育てする”という光景は、昔はどこでも見られました。現在も、もちろんあるとは思いますが、その組み合わせ自体が昔懐かしいイメージなので、シチュエーションから滲み出たのかもしれません。
――表情豊かな登場人物もそうですが、食べ物が本当においしそうに描かれていましたね。
チェル:食べ物を描くことが大好きなのですが、今回は「特に家庭的な手作りに見えるように…」と意識していました。いつも食べ物を描く時は「読者の方に『美味しそう!』と思ってほしい!」と念を込めながら描いています。
――「作品内のお店のような居場所があると、精神的にも助かるな~」と感じましたが、チェルさん自身も幼少期はこのような居場所はあったのですか?
チェル:幼少期に所属していたスポーツ少年団では、他校の子や親御さんたちと交流し、今振り返れば楽しい思い出ばかり。この作品を読んで、読者のみなさんの昔あった居場所を思い出してもらえると嬉しいです。
オリジナル作品を創る苦労
――今回、初めてのオリジナルということですが、二次創作とは違って苦労した点、面白さを感じた点などあればお聞かせください。
チェル:二次創作とは違いオリジナルはキャラ、設定、世界観、ストーリーをゼロから全て自分で作って決めなくてはいけません。それらが読者の方に理解していただけるように、工夫することがとても大変でした。ですが、大変でもあり、同時にそれが一番面白くもあり、「もっとオリジナルで自分の世界を広げていきたいな」とも思いました。
――今後の漫画制作について教えてください。
チェル:今回初めて描いたオリジナル作品なのですが、pixivでひっそり賞に出しているので、「受賞して続きを描かせていただけたらな……」と思っています。とは言え、甘い世界ではないですし、結果はどうあれ「神さまと子どもとごはんの話」の続きの構想はあるので描き続けていきたいですね。他にも描いてみたいネタがたくさんあって、「もっと腕がほしい!」という状態なので、読んでいただけるよう頑張って形にしていきたいと思います。