『金田一少年の事件簿』が大復活! 注目すべきは37歳までの“空白の20年”?

『金田一少年』新連載、注目ポイントは?

  「ジッチャンの名にかけて!」でおなじみ”金田一少年”が、2022年1月11日発売のイブニング3号で『金田一少年の事件簿30th』(天樹征丸 / さとうふみや)として大復活を遂げた。

 遡ること30年前の1992年に「週刊少年マガジン」で連載開始した『金田一少年の事件簿』。名探偵・金田一耕助を祖父に持つ高校生・金田一一が、祖父譲りの抜群の推理力で数々の難事件を解決していく物語で、2001年の連載終了後も短期集中連載形式で新作が発表された。

 その後、2018年からは「イブニング」にて『金田一少年の事件簿』シリーズから20年後を舞台とした『金田一37歳の事件簿』の連載が開始。あの”金田一少年”が37歳の”金田一中年”となり「もう謎は解きたくない」と複雑な気持ちを抱えながらも、結局事件に巻き込まれ「謎がすべて解けちまった」とつぶやく......。そんな哀愁漂う金田一の姿に衝撃を受けた読者も多いのではないだろうか。

 『金田一少年の事件簿』シリーズが今年30周年を迎えたことを記念して始動した『金田一少年の事件簿30th』だが、久々に見るおちゃらけた高校生の”金田一少年”、そしてヒロイン”美雪”の姿に思わず気持ちが高まってしまう。記念すべき第1話「神話の故郷」は巻頭カラー付き24ページで掲載され「八咫烏村殺人事件」が幕を開けた。

 純粋に『金田一少年の事件簿30th』の物語を楽しむのはもちろんだが、『金田一37歳の事件簿』で描かれた20年後、そして今回再び動き出した『金田一少年の事件簿』の時代......この2つの時代の間に存在する、読者がまだ知らない”空白の時間”に注目して読んでみると面白い発見があるのかもしれない。

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