GENERATIONS 小森隼、トークライブで明かした自身の生い立ち 朗読劇『BOOK ACT』レポ
東京・EX THEATER ROPPONGIで行われた、LDHが贈る新たな朗読劇『BOOK ACT』の新春公演『BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL』。3日目となる1月7日公演のラストを飾ったのは、GENERATIONS from EXILE TRIBEの小森隼によるトークライブ「小森隼の小盛りのハナシ」だ。
『BOOK ACT』とはLDH所属の様々なアーティストの新たな一面が垣間見れられることでも人気となっている新しいスタイルの朗読劇。今回は4人の男と1人の女の人間模様を描いた「ヒーローよ 安らかに眠れ」、中務裕太が新たなダンスの可能性を探る「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2022~」、THE RAMPAGEの岩谷翔吾と浦川翔平、藤原樹、長谷川慎による「STARTING POINT」が上演となることも話題になっていた。
今回の「小森隼の小盛りのハナシ」は昨年の第1回目に続き、第2回目の舞台。2021年の1年間にあった出来事を「小盛りサイズ」に切り取り、話していくスタイルだ。小森は「今日のためにかなり仕上げてきた」と自信を感じさせつつ、孤独かつ雄弁に語り出す。
まずは「福のハナシ」ということで昨年の1月2日に福山雅治と会った話からスタート。学生時代から「少年」をよく聴いていたという小森は、同じ東京FMでラジオをやっていることから挨拶することに。5分が20分に感じたという「神との対話」で観客の心を序盤から引き付けた。
続いて藤岡弘をフィーチャーした「昭和スターのハナシ」、菊地亜美やフワちゃん、岡村隆史らが登場する「勉強になった人のハナシ」。共演者から学ぶ姿勢を垣間見せつつ、「神棚のハナシ」では地元・三重への愛から伊勢神宮に参拝したことが明かされる。さらに「習い事のハナシ」では、タップダンスを習い始めたと師匠・安達雄基を紹介する場面も。
そして中盤戦の節目となる7番目のネタは「コロナになったハナシ」ということで、ファンなら誰しも聞きたかったであろう、昨年の療養について言及する。デビューして以来、初めてのスケジュールのなさに覚えた、焦りといら立ちと嫉妬。そして教頭を務めるラジオ「SCHOOL OF LOCK!」も自分抜きでも成立することに気落ちしていると、ディレクターの配慮で流れたGENERATIONS「雨のち晴れ」で不安が晴れた。
そして去年に続き「大盛りのハナシ」でライブは締めとなる。タイトルは「BABY BABY」。内容は『SCHOOL OF LOCK!』(TOKYO FM)でコンビを組んできた盟友・坂田光(サンシャイン)とのあれこれだ。たくさんの生徒から相談を受けて「共感はできないかもしれないけど、少しでも言葉を伝えたい」と、もがいてきた日々のなかで訪れた坂田の卒業。それをスタッフから聞き、何と声をかけていいか分からない小森は、ふと本人から卒業を告げられ、知らないふりをした。それが後悔と罪悪感に繋がった。
「自分がGENERATIONSだから卒業しないんじゃないかと言われるのが怖かった」と涙ながらに語る小森。そして次の校長は自分に決まった。収録後の坂田はだんだんと早く帰る様になった。卒業の放送もいつもの様に生徒と向かい合ったが、結局、想いを伝えることはできなかった。