GENERATIONS・佐野玲於やTHE RAMPAGE・RIKUらが涙の共演! BOOK ACT『ヒーローよ 安らかに眠れ』レポ

『BOOK ACT』公演レポ

 LDHが贈る新たな朗読劇『BOOK ACT』。2019年よりスタートし、2022年1月にも『BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL』と題して開催された。

 初日となる1月5日には、佐野玲於(GENERATIONS from EXILE TRIBE)、RIKU(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、山本彰吾(THE RAMPAGE from EXILE TRIBE)、砂田将宏(BALLISTIK BOYZ from EXILE TRIBE)、水野絵梨奈が登場し、『ヒーローよ 安らかに眠れ』を上演。

 本作は、鈴木おさむが企画・演出・脚本を手掛け、これまでも『BOOK ACT』で様々なメンバーによって演じられてきた作品。それが、この5人によってどのような作品になっていくのかが大きな見どころだ。


 〈雪解けの水が 終わりを告げ このまま幸せな日が続くように 祈ってる……〉開演時間になると、暗幕に白い文字で書き記された歌詞と共に、EXILE ATSUSHIが歌う「輪廻」が会場を包み込む。

 そして、穏やかな海辺の写真とタイトルが浮かび上がると、ステージの上に赤、青、黄、緑、ピンクのパーカーに身を包んだ5人の姿が。読み上げられるのは、少し未来の日本を舞台にした、国民ヒーロー「バトルチャン」の物語だ。

 最悪の不景気に陥った2025年。国民の士気を高めるべく、国が主導して“国民ヒーロー“を作り上げるプロジェクトが始動する。そしてオーディションの中から、体力や大食い力などフィジカルもメンタルも強い若者として選ばれたのがレッド(佐野)、ブルー(RIKU)、イエロー(山本)、グリーン(砂田)、ピンク(水野)の5人だった。

 みんなのリーダーとなった頼れるレッド。親が不動産業を営む少々キザな性格のブルー。「ハッピー」をモットーに明るくムードメーカーな自衛隊員イエロー。警察官僚の親を持ち自らもキャリア組として出世を望むグリーン。そしてモデル志望だったが東日本大震災を機に自衛隊を志した才色兼備なピンク。

 それぞれ異なる背景を持ちながらも、持ち前の正義感ですぐに意気投合した5人。必殺技の名前を決めようと話し合う場面では、大喜利のような和気あいあいとした雰囲気に。そんなほのぼのとした形でスタートした国民ヒーロー「バトルチャン」ではあったが、彼らは本気で国民のために力を尽くそうと奔走した。実際に彼らの活躍によって、雪山で遭難した小学6年生の命を救った。

 だが、残酷な未来が彼らを待ち受ける。SNSの拡散力により持ち上げられるのも、叩かれるのもほんの一瞬で決まってしまう世の中。「バトルチャン」は解散せざるを得ない状況に追い込まれていく。結局、笑顔で決めた必殺技「ドリームフラッシュ」も決めることができないまま、5人はバラバラになってしまう。

 世の中の冷たさを知り、人を寄せ付けない生き方を選んでいくイエロー。正義感よりも利権を優先することにしたブルー……と、それぞれがヒーローであったことに誇りを感じられなくなったころ、レッドが再び5人を集めた。それはかつての仲間たちに、ある覚悟を伝えるためだった。

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