THE RAMPAGE 岩谷翔吾×浦川翔平×藤原樹×長谷川慎、出会って10年目の告白 朗読劇『BOOK ACT』で見せた絆

THE RAMPAGE『BOOK ACT』で見せた絆

 LDHが贈る新たな朗読劇『BOOK ACT』の新春公演『BOOK ACT 2022 NEW YEAR SPECIAL』、3日目となる1月7日にはTHE RAMPAGEの岩谷翔吾と浦川翔平、藤原樹、長谷川慎による朗読劇「STARTING POINT」が、東京・EX THEATER ROPPONGIで上演された。

 『BOOK ACT』とはLDH所属の様々なアーティストの新たな一面が垣間見れられることでも人気となっている新しいスタイルの朗読劇。今回は4人の男と1人の女の人間模様を描いた「ヒーローよ 安らかに眠れ」、中務裕太が新たなダンスの可能性を探る「中務裕太のマルチダンス~多次元裕太をお見せします2022~」、小森隼流のエンタメ「小森隼の小盛りのハナシ」が上演となることでも話題になっていた。

 「STARTING POINT」は岩谷が脚本を担当。GENERATIONS from EXILE TRIBEのサポートメンバー(サポメン)として集まった4名が、出会ってから10年後となる2021年11月23日に思い出を振り返りながら語らう、という作品である。

 観客の期待も最高潮に高まる上演前、まず岩谷が挨拶。「色々なことがあった10年でした。本作は、そんな僕らが人生を振り返っていくという新しいエンタテインメントの舞台。自分は諦めなければ青春は終わらないと思っています。目を輝かせてストイックに取り組んでいたあの頃、僕らの「スターティングポイント」を皆さんに感じて頂ければ」。


 そして本編は彼らの出会いから、GENERATIONSのサポメンとしての辛くも楽しい日々、ツアーで起こった事件やバカ騒ぎなどが4人の口から朗読されていく。キャラクター の真似をして笑いを取る浦川など、飾らない彼ららしさが活かされた導入だ。

 各メンバーがフィーチャーされる場面も。まずは長谷川が「GLOBAL JAPAN CHALLENGE」でアメリカに行くか、日本に残ってアーティストを目指すかの瀬戸際に立たされた時のことを赤裸々に明かす。最初で最後だという、メンバー同士の衝突を経て、最終的に彼は「日本に残ったことを後悔してない」と言い切るのだった。

 浦川は1年間に及んだグループの活動休止を振り返る。野望に満ち溢れ、自分以外をライバル視していたという彼は、ダンス以外の活動から自分たちがたくさん助けられていたことに気付かされたという。応援のために東京に引っ越してきた家族も振り回し、傷つけてしまったことも反省し、自分を見つめ直した。

 藤原は自身のケガのことを明かした。病室で見たテレビのなかで踊るTHE RAMPAGEメンバーを観て、何とも言えない気持ちになったという。すぐに切ったテレビの後の静寂は今も覚えているという。その彼の救いとなったのは母親からの手紙だったのだ。


 それぞれが書いてきた手紙を読みあう場面では、もはや朗読劇とスピーチの狭間ともいえる雰囲気に。想いがあふれて思わず涙するメンバーも。そして声が震える場面もありつつ、今の気持ちを交換し合い、お互いを称え合う。筋書きがありながらも、心情を読み上げる姿はリアリティショウの様でもあった。

 また岩谷の手紙は、先日急死したという、恩人について綴られていた。ガンで入院する前に誘ってくれた食事を断ったことが人生で最大の後悔なのだという。岩谷が「小説を書きたい」と打ち明けた時に肯定的なコメントをくれたのはその恩人だけで、本作を完成させることは彼への恩返しでもあったのだ。

 そして彼の文章は「生きることって痛い。痛みを伴う。そんななか、みんなと10年も一緒にいられることは幸せなことです。こんな日々がまぶしくて仕方ない。いつもありがとう。大好きです。まだまだ物語は始まったばかり、これからも最高の旅をともにしていきましょう」と結ばれる。

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