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『機械じかけのマリー』あきもと明希が語る、作画のこだわり 「言葉で説明しすぎず、絵で伝えたい」
絵で伝えられる“分かりやすさ”
――本作は、セリフの言い回しやテンポ感が素晴らしく、なおかつシンプルで、ストーリーが入ってきやすかったです。
あきもと:セリフを考えるときは、そのキャラクターが本当に思っていそうなことを、飾らずに、分かりやすく書こうと心がけています。それに本作は漫画作品なので。言葉で説明しすぎずに、なるべく絵で伝わるよう意識している部分もありますね。
――そこが幅広い世代の読者が楽しめそうな分かりやすさの部分であり、本作の魅力だと思います。
あきもと:ありがとうございます。分かりやすさは特に気をつけて描いているので、そう言っていただけて嬉しいです。
――さらに言うと、ラブコメ作品でありながら、人生哲学的な意味合いで響く言葉がたくさんあります。キャラクターみんなが、他者の存在や自分の仕事に対して真摯的で、読んでいて響くものがあります。
あきもと:自己犠牲的で、自分よりも相手のことを優先してしまう。そんなキャラクターを描きたかったんですよね。マリーも、アーサーも、みんなクセの強いキャラクターではありますが、読者の方のなかで、どこか共感する部分があればいいなぁと、密かに思っています。
――今後、彼らの人間味がどんな風に描かれていくのか、とても楽しみです。最後に、これからの展開を見据えて、読者の方に注目してもらいたいポイントがあれば教えてください。
あきもと:やっぱりいちばんは、マリーとアーサーの関係性の変化ですかね。今後さまざまなイベントに巻き込まれるなかで、ふたりの気持ちがどう動いていくか。そこに注目していただければと思います。