【漫画】事故で怪我した天才バレエ少女、同じように踊れなくても続けるべき? 青春の葛藤を描く『Attitude to Live』

悲運の事故に見舞われ、踊ることをやめた天才バレリーナの少女。ファンを自称するクラスメイトの言葉で、もう一度舞台に立つことを決意するが……。
ブランクがある天才バレリーナが、踊る意味を模索する短編漫画『Attitude to Live』がXにアップされた。今回は本作の作者である春星銀(@H_rg1n)氏に、創作のきっかけや作品に込めた想いについて、話を聞く。(青木圭介)
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ーー本作を創作したきっかけを教えてください。
春星銀:元々、バレリーナについて描きたいなという気持ちはあったんです。そのうえで、私は「過去の自分が感じたことや考えたこと」をベースに漫画を描いています。Xとかにも作品はアップしますが、基本的には昔の自分を鼓舞するための物語なんです。なので、「〇〇について考える」みたいな感じの固い哲学的な題材が多くて、本作も過去に自分が感じた感情に、描きたかったバレリーナを組み合わせて考えました。
ーー本作にはご自身のどのような感情を乗せたのでしょうか?
春星銀:私は漫画を描き始めて3年半くらいになるんですけど、漫画を描くと毎回「これを描き終わったら描くのを辞めよう」という気持ちになるんです。でも、結局は次の作品を描き始めてしまう。そうやってダラダラ描き続けてしまうのは何か理由があるのではと感じたのが、本作の物語に繋がっています。考えた結果、漫画やイラストを描くことに熱中しているときの自分が好きなんだと感じたので、作品の結末もこのようになりました。ただ、具体的な結論は出さず、「今が楽しいからこれが終わったら考えよう」という少し曖昧な結論にすることで、読んだ人の数だけ解釈があるようなラストにもなるようにしています。
ーー春星銀氏ご自身が、セリフやストーリーの内容で気に入っているポイントを教えてください。
春星銀:やっぱり先ほどお話したようなきっかけと考えで描き始めた作品なので、「好きに踊る私は君だけじゃなくて私にとっても光だったんだよ」というセリフは気に入っています。これが最も表現したかったことでした。
ーー絵の部分で気に入っているポイントやこだわったポイントは?
春星銀:これはこだわりなんですけど、黒い部分もあまりベタ塗りしないようにしているんです。髪の毛とかも黒く塗るんじゃなくて、できる限り一本一本描くようにしています。あとバレリーナの衣装なんかも近くで見ると結構線が汚いんですけど、そういう明らかに手描きだなってわかる絵の感じが好きなんです。なので黒い部分も含めて、手描き感がある絵が全体的に気に入っています。
ーー春星銀氏が漫画を描き始めたきっかけを教えてください。
春星銀:物心ついた頃から絵は描いていました。小中高とずっと美術部のような絵を描くクラブに所属していて、何にも悩むことなく絵を描く以外の進路はあり得ないという感じでしたね。そして大学1年生の頃に漫画を描いていた友達から誘われて、初めて漫画を描きました。それまで漫画をあまり読んでいなかったのもあって初めての持ち込みは散々で、それがすごく悔しくて。「絶対賞を獲ってやる!」と本格的に描き始めました。その後数ヶ月後に賞は獲得できたのですが、結局今まで描き続けてしまっています。
ーー賞を獲得してからは、商業誌で活動する漫画家を志して活動されているのでしょうか?
春星銀:私は自分の考えを表現するのに1番良い方法が漫画だと思っているので、漫画を描いています。セリフとして言葉も使えるしイラストも使えるし、考えを整理するにはうってつけの手段だと感じているんです。なので、もちろん漫画家として連載ができたらそれはとても嬉しいんですけど、連載できなくても多分ずっと描き続けるんじゃないかと思っています。
ーー最後に、今後はどのような漫画を描きたいですか?
春星銀:自分の気持ちはもちろん、読んでくれた人の気持ちにも寄り添える作品を描いていきたいです。本当の人生は、やっぱり上手くいくことばかりではありませんよね。なので「壁を乗り越えたぞ!」とか「あいつに勝ったぞ!」とか、勝利を断定するような作品は今後も描かないつもりです。曖昧で人によってはマイナスな捉え方もできるような結末でも、読んでくれた人にぴったり寄り添えるような漫画を描きたいと思っています。



















