『ONE PIECE』ジョイボーイとは何者なのか? ワンピース研究家がその可能性を考察

『ONE PIECE』ジョイボーイの可能性

※本稿は『ONE PIECE』のネタバレを含みます。

 ルフィたちが、四皇のカイドウとシャーロット・リンリンの連合軍を相手に死闘を繰り広げ、さらなる盛り上がりを見せている『ONE PIECE』のワノ国編。激しい戦闘とともに、これまでの伏線が続々と回収されつつあるのも見どころのひとつだが、中でも今もっともファンたちの間でさまざまな憶測を呼んでいるのは「ジョイボーイ」なるワードだろう。

 『ONE PIECE』最大の謎である“空白の100年”について、重要なキーワードといえそうな「ジョイボーイ」。ワンピース研究家の神木健児氏に、現在判明している情報から「ジョイボーイ」の可能性を探ってもらった。

「まず驚いたのは、第1014話“人生の大根役者”にてカイドウが、戦闘に敗北したルフィに対して『お前も…“ジョイボーイ”には…なれなかったか…!!』と言ったことです。ジョイボーイという名前は魚人島編ではじめて登場し、“空白の100年”に生きていたこと、歴史の本文(ポーネグリフ)に約束を果たせなかったことに対する謝罪文を記していて、どうやら魚人島と深く関わりがあったであろうこと、魚人島の王族たちに『いつかジョイボーイに代わって約束を果たしに来るものが現れる』と言い伝えられていることが明かされていました。だから、ジョイボーイというのは完全に過去の人物だと考えられていたのですが、カイドウの発言を読み解くと、もしかするとジョイボーイというのは特定の人物を指すのではなく、しらほし姫が“古代兵器ポセイドン”であるのと同じように、何かしらの役割を持つ称号のようなものなのかもしれません。そうなると、ルフィがいずれジョイボーイと呼ばれるようになる可能性もあります」

 また、カイドウがワノ国を根城にしている理由に、ジョイボーイが関わっているのではないかとの推測もできるという。

「魚人島の片隅に眠る巨船ノアは、 約束の船とも呼ばれていて、修復するにはある一族の力が必要だとされています。それがもしかしたらルフィをはじめとする“Dの一族”なのかもしれないし、あるいは過去にいた“Dの一族”の一人がジョイボーイで、今なお語り継がれているのかもしれません。少なくとも、カイドウはジョイボーイについて知っているはずですし、だからこそルフィとの戦闘中に言った『窮地ほど笑い、笑うほど……笑う程に………!!……か』という台詞も意味深で、ルフィや“Dの一族”との関連性を想起させます。さらに、光月おでんが『いつか”ジョイボーイ”が現れる日までに”開国”せねば……!!!』と言っていたことから推測すると、もしかしたらカイドウもジョイボーイが来ることを待って、ワノ国を支配していたのかもしれません」

 いずれにせよ、ルフィがいよいよ『ONE PIECE』の世界の命運を握る人物になりつつあることは間違いなさそうだ。

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