イラストレーターを目指す13歳が描いた「お菓子好きの少女」、プロの添削でどう変化? 長所を伸ばすアドバイスがすごい
かつては雑誌を中心とした限られたスペースで発表されていた漫画やイラストが、現在は各種SNSやアプリなど、多くの場所で親しまれるようになった。漫画家/イラストレーターを目指すクリエイターにとってチャンスが広がっているなかで、プロによる“添削動画”が人気を博している。
そのなかでも高い人気を誇っているのが、週刊少年漫画誌での連載経験を持つ、漫画家のペガサスハイド氏だ。視聴者から漫画やイラストを募集し、プロの目線から的確なアドバイスを送り、さらには実演して見せることで、多くのフォロワーを獲得している。
動画で取り上げられ、添削を受ける作品のクオリティは、あと一歩で商業誌デビューも狙える漫画から、発展途上のイラストまでさまざまだ。そしてペガサスハイド氏は、プロならではの細やかなアドバイスを送りながら、「それぞれのクリエイターの長所を伸ばす」ことを意識している様子で、根本的な問題があれば当然、指摘しながら、各々が進むべき道を示している。そのためどの動画も前向きな雰囲気で、誰もが気持ちよく視聴できるのも、人気の要因になっていると思われる。
10月23日に公開された動画では、イラストレーターを目指しているという「ラム肉」さんが描いた、お菓子好き少女のイラストが取り上げられた。ラム肉さんは現在13歳で、当然、プロ級の仕上がりにはなっていないが、「プロにしか見抜けない欠点」があれば、「プロだから見抜ける長所」もある。
ペガサスハイド氏は、「アクセサリーや衣装、ポーズが可愛い」ことに触れ、「ラム肉さんは男性。男性にはこういう絵が苦手な人が多く、センスがあると思います」と評価。「イラスト初心者が人物の絵を描くと棒立ちになってしまうことが多いが、アイドルのようにポーズを決めているのもいい」「衣装も、稚拙ではあっても本人なりにデコレーションしようとしているのが伝わってきてとてもいい」と、いいところに触れていく。
またより本質的な指摘として、描かれた少女の表情がやさしく、「おっとりした性格」というキャラクター設定がしっかりイラストに落とし込まれていることも、ペガサスハイド氏は高く評価した。「絵が上手い人というのは、キャラクターの表面だけでなく、内面も伝わってくる。それが伝わってくるのが上手だと思いました」とのことだ。
その上で、ペガサスハイド氏はいつものように、元のイラストをトレースした上で修正を施し、最後はスクリーントーンも貼って、仕上げて見せた。いったいどのように変化しただろうか。