何気ないイラストが見る見る“漫画”に? プロ漫画家が「誰でも簡単に1コマが描ける方法」を実演
各種アプリやウェブサービス、SNS等の隆盛により“発表”の場が増え、多くのクリエイターが自身のイラストを世の中に届けることができるようになった。ウェブから人気イラストレーター、絵師が多く登場しているなかで、絵は上手で漫画にも挑戦してみたいが勝手がわからず苦労している、というクリエイターも増えているようだ。
そんな“漫画家の卵”の疑問に動画で答えているのが、元週刊少年漫画誌の連載作家であるペガサスハイド氏だYouTubeチャンネルでイラストや漫画の「添削」を行い、確かな知識・技術と、親身になった解説、相談者の個性を生かす的確なアドバイスで、絶大な人気を誇っている。
7月20日に公開された動画「【超超超初心者向け】誰でも簡単! 漫画の描き方」でペガサスハイド氏は、イラストを漫画の一コマに落とし込むための基本的な方法を紹介している。
動画の冒頭、まず「何の変哲もない、女の子を描いてみるね」と、サラリと女子高生風の絵を描いてみせるペガサスハイド氏。イラストを漫画のキャラクターとして動かすための第一歩として、「吹き出しで何か喋らせてみてほしい」という。なるほど、吹き出しの位置や大きさに気をつけ、セリフを言わせるだけで、1コマの漫画に見えてくる。「こんにちは」「山田花子です」など穏当なセリフを入れれば物語の冒頭に見えるし、可愛らしいビジュアルに似合わない過激な発言をさせれば、また違ったキャラクターに見えるのが面白い。
続いてペガサスハイド氏は、「漫画って、四角い枠に囲まれている気がしない? あれのことを“コマ”とか“枠線”とかっていうだけれど」と、定規を持ち出し、セリフ付きの絵を囲んでいく。それだけで漫画の1シーンに見えてくるが、ポイントは枠に囲まれた範囲内で、描かれていない線を描き足すこと。説明されれば当然のことだが、下の枠線まで体の線を伸ばすと、一気に“漫画感”が増した。