ウケない絵をウケる絵に変える方法は? 「ポケカ」公認イラストレーターの添削&アドバイス動画が丁寧すぎる
ファンとの繋がりーー。これこそがSNSの醍醐味だ。アーティスト・タレント側が思いや情報を発信し、ファン側がそれに対し何らかのリアクションをする。ファンの意見一つ一つに目を向けると、新しい発見・考え方に出会えることもある。
YouTubeで存在感を示している企画が「質問動画」だ。日頃ファンが疑問に思っていることを質問として送り、それに答えていくという動画で、さまざまなジャンルのクリエイターが日々、質問動画をアップしている。まさにSNSならではの企画だと言えるだろう。
そんな中、クリエイターに役立つ情報を発信し続け人気を博しているのが、「ポケモンカード公認イラストレーター」としても活動するさいとうなおき氏だ。さいとう氏のチャンネルは2019年10月1日に誕生し、以降、着実にファン数を拡大、現在では登録者数48.2万人を誇る(※7月9日確認時)。視聴者のイラストに対して上達のためのアドバイスを送る「気まぐれ添削」も人気コンテンツだ。
7月8日にアップされた「ウケない絵を、ウケるようにする方法!」と題した動画では、「20歳 なすびさん」の「私はイラストレーターになりたくて絵を描いている身なのですが、好きなものが血や暴力表現など一般受けしないものです。好きなものがそれなので、絵も自然とそうした要素を含む絵を描いてしまうのですが、これは将来イラストレーターになるにあたって不利になるのでしょうか……(以下略)」というお悩みが紹介された。
このたった1つの質問に対し、およそ16分にわたり丁寧にアドバイスを送る、さいとう氏。というのも、このお悩みは他人事のように思えないのだと言う。さいとう氏は「僕もこの問題に関しては散々頭を悩ましてきました」と話した上で「でもそんな僕でも今はこうしてイラストレーターを生業にしています。なすびさんに対して言えることは“セルフプロデュースをしよう”ということです」とコメントした。
セルフプロデュースとは「自分の価値を自分で高めていくこと」。さいとう氏はセルフプロデュースする上で大事な事を「1. 商品と自分との接点を見つけよう」「2. ファンとの繋がりを大事にしよう」「3. 表現をし続けよう」とした。
これらの内容について、動画では事細かく語られているが、質問者の心情に寄り添いながらも丁寧にアドバイスを送る様子は、見ていてなんとも心地が良い。また実際に“散々頭を悩ませてきた”という学生時代のさいとう氏の作品も動画内に掲載されているので、発言のリアリティーも増している。