『女の園の星』小林先生のポロシャツのマークの謎 なぜ毎回異なるデザインなのか
多くの著名人が話題作『女の園の星』を読んでいるらしい。
2021年7月13日放送のニッポン放送『星野源のオールナイトニッポン』で星野源氏は『女の園の星』について紹介した。また2巻が発売された後には米津玄師氏や綾野剛氏らも自身のSNSで本作を紹介している。様々な人が面白いと声を挙げたことにより、本作の2巻が発売された直後にはTwitterで「女の園の星」や作者「和山やま」氏の名前がトレンド入りを果たしたのである。
大きな話題となった2巻の表紙は、SNS上で読者から誕生日のお祝いをされる程の人気を得る小林先生が飾った。1巻の表紙では星先生が大きく描かれ、背景には作中に登場する個性豊かな女子高生たちが描かれた。しかし2巻表紙の背景に描かれたのは、可愛らしいイラストの数々であった。顔のようなイラストは作中で人物の話す台詞に時折り登場する絵文字であろう。顔文字は主に女子高生の台詞の末尾に添えられるのだが、小林先生も会話で用いている。
顔の絵文字だけでなく、牛乳パックや串団子などのイラストも作中で登場するものである。
牛乳パックのイラストは、1巻の「2時間目」で星先生と3年2組のクラス犬「セツコ」について話しているときに、小林先生が着ていたポロシャツの胸にあるマークだ。串団子のイラストは、同じく1巻の「3時間目」で星先生と松岡さんが授業中に描いていた漫画『エターナル カオル』を読んでいるときに、小林先生が着ていたポロシャツのマークである。
2巻表紙の背景に描かれた可愛らしいイラストは、絵文字風のものを除くとすべて小林先生が着るポロシャツの胸のマークと一致する。まさに女子高の生徒から「ポロシャツアンバサダー」と称される、小林先生のキャラクターが前面に表れた(背景だけに)表紙であろう。ちなみにTwitterではこのことにいち早く気づいていた読者が何人もいた。
ポロシャツのマークと共に小林先生が表紙を飾った2巻であるが、収録されている「9時間目」はこれまでのエピソードとは少し異なる印象を受けた。小林先生がその日に身に着けているポロシャツのマークが、なかなか明かされないのである。
午前7時前の職員室、星先生のあいさつに「……ざます」と返す小林先生。ポロシャツのロゴは見えない。その後に掲載された扉絵でも頬杖を突く腕によって、ポロシャツのロゴは見えない。ちなみに星先生の回想に登場する小林先生のポロシャツはロゴを確認することができる。おさかなのイラストだ。
しかし、自身の好きなカロリーメイトを安価で買える祭典が開かれていても、炎上商法の一種だと考えその手にはのらないと話す。いつもであれば手を止めて見るTV番組「3秒クッキング」の野菜たちのダンスタイムに対し、「これから調理されるってのに良く踊ってられますね」とつぶやく。そんな小林先生が着ているポロシャツのロゴは映す角度や向きによって見えないシーンが続く。