『北斗の拳』『スラムダンク』『らんま1/2』……ユニークな漫画原作スーファミソフト4選
ファミリーコンピューターの後継機として発売され、グラフィックの美しさやソフトのゲーム性など、日本における家庭用ゲーム機の進化の一翼を担ったスーパーファミコン。
ファミコン時代は“迷作”も多かった「漫画発祥のゲームソフト」だが、スーパーファミコンソフトについては進化とともに、評価される作品も増えた印象がある。しかしなかには、「えっ?」と叫びたくなるようなユニークなソフトも存在した。
『北斗の拳5 天魔流星伝 哀★絶章』
『週刊少年ジャンプ』に連載され、アニメ化もされた『北斗の拳』を扱ったソフトだ。
スーパーファミコンの音楽やグラフィックを活かした作品で、ロールプレイングゲームになっているのだが、このゲームはシナリオがパラレルワールドとなっていて、原作のテイストが全く入っていない。
なかでもプレイヤーを驚かせたのが、オープニングでケンシロウが岩に押しつぶされ、「北斗神拳伝承者ケンシロウはしんだ」と表示されること。実際にはゲーム中盤で復帰するのだが、絶対的ヒーローのケンシロウがオープンニングで「死亡扱いされる」のは、かなりショッキングだった。
さまざまな評価があるソフトだが「別作品のパラレルワールド」として、楽しんだプレイヤーも多かったようだ。
『テレビアニメ スラムダンク 四強激突』
井上雄彦の人気バスケットボール漫画『スラムダンク』を扱ったゲーム『テレビアニメ スラムダンク 四強激闘』だ。
当時として革新的だったアニメーションや原作を踏襲したストーリーモードを評価する声もあるのだが「ボタンを連打しなければならない」「1試合20分もあって長い」「操作がよくわからない」などの不評もあった。
しかしスーパーファミンのスペックを活かしたストーリーや、桜木花道など登場人物がカットインされるグラフィックは多くの人を感動させた。