SHOCK EYEが語る、“強運”のからくり 「不運なことで終わらせなければ、いいことが起きる必要条件になっていく」

SHOCK EYEが語る、“強運”のからくり

「不運なことがあったとしても、そこで終わらせなければ次の幸運のきっかけになる」

――本の中に「幸せや幸運は、いま目の前にある状況に満足できた人のところに訪れる」というフレーズが印象的でした。今に満足できないから運を呼ぶのではなく、満足しているから運が舞い込んでくるんですね。

SHOCK EYE:僕は、そう思ってきました。もっと言えば、もともと不運とか幸運だって考えない人間だったので、とにかく目の前に起きたことが嫌なことで終わらせないようにしてきたところが、幸運に繋がっているのかなと思ったんですよね。今、仮に不運なことがあったとしても、そこで終わらせなければ、いいことが起きる必要条件になっていくわけじゃないですか。例えば、自分がすごく大きな木に育てようと思っていた木があったのに枯れてしまった。「あのとき水をあげればよかった」「もっと日のあたるところに植え替えればよかった」と枯れた木を眺めているのは、たしかにつらいこと。でも、「この木をつかって何かを作ろう」と思えたら、新しい芸術作品が生まれるかもしれない。悲しいことも無駄にしない方法が必ずあると思うんです。

――目の前にある不運は、結果ではなく、途中経過として見ると?

SHOCK EYE:そう。まだそれが不運なのか幸運なのか決めるタイミングじゃないと思っていて。僕は24歳の時に、「26歳までにうまくいかなかったら音楽をやめる」って約束を当時の彼女、今の奥さんとしたんですね。今ありがたいことにプロになれましたけど、なっていなくても、きっと俺は「あの時音楽やめていて良かったな」って言っていると思うんですよ。

――自分が「よかった」と思えるゴールまで走り続けるんですね。

SHOCK EYE:そうそう。人生なんてね、そもそも思い通りにいかないんですよ。思い通りにいかせようと思うから、思い通りにいかなかった時に不幸を感じる。思っていたのと違うってね。だったらもう思い通りになんてなるわけがないんだから、目の前に起きたことをとにかくよくしていこう、向上していこうっていうことでしかない。もちろん、ときには「全部終わりにしてやる」っていうような心境になることもあります。僕も学校を辞めさせられたとき、本気で人生終わったって思ったんですよ。でも、その人生の終わりが本当の人生の始まりだったっていう経験をしたから。その成功体験が自分にとっては大きかった気がします。

――なるほど。確かに、その考え方さえできれば、すべて強運につながっていきますね。

SHOCK EYE:でも、それは他人からしたら、僕を見て「そんなの全然成功じゃない」「よかったって言えるのか?」ってなるかもしれない。僕の主観と、どこかの誰かの考えはイコールじゃないから。もう、それを追い始めると答えは出ないんですよ。苦しいだけで。自分を自分で認めるために、言い訳がましく自分を肯定しているわけですから。でも、それはただの気休めで終わらなくて、ちゃんと向上していく、前に進んでいく。そうやって自分を大事にして自分のためにやってきたことが、結果として人のためにもなっていくっていうのを経験してきたので。

「時間はかかるけれど続ければ、誰でも身につくのが自信と誇り」

――この本を読むと、SHOCK EYEさんが本当に真面目にコツコツと向上されてきたことが伝わってきます。

SHOCK EYE:でも、一朝一夕のものではなくて、本当に続けることで生まれる自信っていうのがあるんですよね。僕も最初は「歩くパワースポット」って呼ばれ出したとき、どう振る舞えばいいのかわからなかったんですよ。けれど、僕の写真を待ち受け画面にしたら「いいことがあった」と感謝の言葉をいただく機会が増えて、なかには「引きこもりだった子どもが頑張って学校に行ってくれるようになった」とか「病気が快方に向かった」といった報告まであって。どんな形であれ、僕に期待をしてくれている人がいるんだと思ったら、それに応えられる人でありたいと思ったんですよね。

 アーテイストであれば音楽を極めて、よりよいパフォーマンスを見せていくことになるわけだけど、「歩くパワースポット」としては何ができるんだろうと思って、まずは神社を巡ることから始めたんです。その中で何か見つかるかも知れないと思って。誰に命令されたわけでもなく毎朝神棚に手を合わせて、神社を巡っていくうちに、「歩くパワースポット」と呼ばれることを受け入れられるだけの誇りが生まれてきたんです。これだけ頑張っているんだから、続けているんだから、大丈夫だって思えるようになるんですよね。

――なるほど。

SHOCK EYE:それは、どんなことにも通じているロジックだと思っていて。最初、湘南乃風って「なんであんな素人みたいな連中がウケてるんだ」とバッシングを受けて、嫌だったんですよ。そのときこそ、「恥ずかしい」「否定された」って腐らずに、音楽の勉強を続けて、人一倍大きな声で歌って、体を鍛えて、言葉に責任を持って……そういう意識で続けてきたから湘南乃風であることに誇りを持っていますし、そんな声を聞いても恥ずかしいことなんてひとつもないって言える。でも、そうなるまでは数年はかかりますよね。時間はかかるけれど続ければ、誰でも身につくこと。それが、誇りとか自信なんだと思うんです。

――身近なことでいえば、ダイエットとか筋トレもそうですよね。それをやれば自分に自信が持てるというものは、実は心の中でわかっている感じがします。あとはやるかやらないか……。

SHOCK EYE:みんな、すごく先のことを見て「やらなきゃ」ってなっちゃうんですよね。そこが、しんどくなるポイントというか。「やらなきゃ」よりも「やりたい」と思うようなやり方を見つけることから始めたほうがいい。僕も、神社巡りを「やらなきゃ」って思ったら続いていないですよ。最初は、何も思わずに行ってみたら気分がよくって、その写真をインスタに載せたら少しずつ「いいね」を貰えるようになって、より楽しくなった。その楽しいことをまた「やりたい」って思えた。それが続くコツです。

「“面白い”や“やりたい”をつないで、夢を見つけてきた。そしてこれからも……」

――その楽しくなる方法を見つけるのが大事ですね。

SHOCK EYE:ダイエットとか筋トレも、きっと探せば楽しくできる方法があるはずなんです。仲間と一緒に励まし合いながらやるのが向いている人もいれば、家事をしながら体が引き締まったっていうお得感が嬉しい人もいるだろうし。小さな楽しみを続けていくことで、自分に自信が持てるようになる。そうするとポジティブなマインドが生まれて、最終的には運が巡ってくる。自分の気分が良くなるちょっとしたことから始めるのが大事です。

――毎日ここだけはキレイに掃除する、とか?

SHOCK EYE:そうそう。小さな目標をクリアすると、楽しくなっていくものなんですよ。そしたら「ここも一緒にキレイにしよう」「これも一緒に片付けよう」ってなっていく。ふと振り返ると「こんなにできるようになった、自分すげぇ!」ってなるじゃないですか。自分のためになかなか頑張れないって人は、損得抜きに人のために動き出すのもオススメです。僕は自転車置場で自転車が倒れているとするでしょ、それ直すんですよ。ゴミがあったら、拾うんですよ。そういうのをしている自分にちょっと誇らしくなりませんか?

――わかります。その後、気持ちいいですよね。

SHOCK EYE:あれをね、積み上げるんですよ。僕が神社に毎日行くことも、今ではみんなにいい写真を届けて、みんなにいいことが起きますようにっていう気持ちが強い。そしたら、年間100ヶ所とか行っていた。最初から、100ヶ所行こうと思っていたわけじゃないから面白いですよね。少しずつ少しずつ。で、新しくやりたいなって思うことまで見つかったんですよ。

――なんと! お聞きしてもいいですか?

SHOCK EYE:いい写真を届けたいって思ったら、カメラにハマっちゃって。最初スマホだったのに、デジカメになって、それがもう風景を撮るのに最高峰のカメラを奮発して買っちゃって(笑)。神社に行く楽しさとカメラで撮る楽しさで、2重に楽しくなっているんですよね。なので、いつかこれまで撮った写真で、写真展をしたいなって思っているんですよ。ご利益のありそうな、パワーを貰える写真ばかりの写真展。みんなが喜んでくれそうじゃないですか?

――それは見てみたいです! 繋がりますね、夢が。

SHOCK EYE:面白いですよね。 「歩くパワースポット」と言われなかったら、神社巡りもしなかったし、カメラに興味を持つこともなかったし、写真展をやりたいなんて思いつきもしなかったわけですよ。でも、僕はこうやってずっと生きてきたんですよね。「面白い」や「やりたい」をつないで、夢を見つけてきた。それが誰かの喜びに繋がって、僕自身の幸せにもなっていく。そうやってこれからも生きていくんだと思います。

■書籍情報
『SHOCK EYEの強運思考』
著者:湘南乃風 SHOCK EYE
出版社:ダイヤモンド社
価格:1,540円(税込)
https://www.amazon.co.jp/dp/447811286X

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