【漫画】50歳の漫画家が“車中泊”で日本一周? 小田原ドラゴンが語る、ゆるゆる車中泊の魅力

小田原ドラゴンが語る、ゆるゆる車中泊の魅力

新しい仕事のやり方?

――作品で、作業に疲れたとき、ふと外を見たら富士山が見えてリフレッシュするというシーンが、個人的にはとても羨ましいと思いました。やはり旅をしながらの仕事はいいですか?

小田原:家でやるよりはいいですね。常に体勢がしんどいというのはありますが。あまり仕事をしているっていう感覚はなく、その仕事の方法も含めて遊びの延長という感じです。

目の前に広がる富士山

――先日、第1巻が発売されましたが、反響はいかがでしょうか?

小田原:日本一周に出る前はあまり分からなかったんですが、始めてからはどこに行っても、人が来てくれます。今は漫画を売りながら日本を回っているので、こんな所にも来るの!?という驚きがあります。

――実際に講談社から買い取って、売り歩いているんですよね?

小田原:100冊売った後に、勝手に追加の200冊が送られてきて、軽自動車なんで幅とるんですよ……。他に自分の同人誌も売っていて、それは売り切りました。買っていただいた商品に全部にサインしています。単行本は持っているけど、同人誌を買いに来たという方もいましたね。

――それは嬉しいですね。

小田原:ただ、いつ来るか分からないので、寝ているときやご飯のときなど不意に来るので、びっくりするときはあります。自分がそこにいるとツイートしているからなんですけど。でも、サインはしてますよ。

――買いに来る方は昔からのファンの方が多いですか?

小田原:そうですね。中年男性が多いですね(笑)。そして大体の方が、「デビュー当時から読んでました」とか昔の話をしますね。なかには家族で応援してくれる方もいて、この前、中学生くらいの女の子を連れたお母さんがきたのですが、「私、あのブルセラのネタが好きで」と話し始めて……。娘さんがポカンとしていたら、「昔ブルセラっていうのがあって……」って説明し始めたのは、さすがに驚きました(笑)。

――それは若いファンの開拓につながるのか、判断が難しいですね(笑)。先ほど昔からのファン、特に中年男性がファンに多いと聞きましたが、その層と「車中泊」という題材は非常にマッチしていそうです。

小田原:そうだと思います。まず、一人で出来るというのが大きいですよね。正直、何人かで旅行とかだと、色々な観光地を回ったりしますけど、そういうのがないのが本当に楽です。旅行だったら、ご当地スーパーとか行かないですからね。そして、近場でやるにはほとんどお金もかからない。僕は遠出もしてますけど、ここまで来るのにそんなにお金はかかってないですからね。誰でもできる趣味だと思います。

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