『チ。』作者・魚豊が語る、“主観的な熱中”の尊さと危うさ 「気持ちに逆らえない人たちの姿を描きたい」

『チ。』作者・魚豊が語る、“主観的な熱中”の尊さと危うさ 「気持ちに逆らえない人たちの姿を描きたい」

最終回までの構想はすでにある

『チ。―地球の運動について―(2)』

――3月30日に発売予定の第3集以降は、オクジー、バデーニの他に女性の視点も加わり、作品世界はより深くなっていきますが、この『チ。』という漫画は、「たとえ異端者だといわれようとも、世界を変えようとしている人たちの物語」だと考えていいですか?

魚豊:「変えよう」というのはちょっと違うかもしれません。どちらかといえば、「自分が“これだ”と思ったことを貫く人たちの物語」ですね。とにかく『チ。』という作品では、「世界」が突然立ちはだかってこようとも、「自分がこれをやりたい」という気持ちに逆らえない人たちの姿を描きたいんです。ただそれは、何を選ぶかによって大変危険にもなりうる姿勢だと思いますので、その危うさも内包して意識的に描けたらなと思います。日常的なレベルでいうと、他人から「なんでそんなこと本気でやってんの?」といわれてる人はたくさんいるだろうし、僕も他人に対して「なんでそんなこと必死でやってんだ……」と思うことはある。なので、そういう無理解や拒絶反応自体は悪いことじゃなくて、ある種当然の反応だし、時には必要なことだと思います。しかし、例え側から見たらどうでもいいことだとしても、それは自分が愛するものに真剣にならない理由にはならないし、その主観的な熱中こそが、ある種の自分として生まれたことの意味、というような気がする。ただ繰り返しますが、この情熱は悪い方向に行く時はとことん悪い方向に行ってしまう、という留意が必要です(笑)。しかし『ひゃくえむ。』で描いたのも大まかにはそんなようなことでしたし、もちろん『チ。』もそう。きっとこれから先の作品でも、同じような人々を飽きもせずに描くかもしれません

――それでは最後に、読者のみなさんにひと言お願いします。

魚豊:昨年末に『チ。』のコミックスが出て、予想以上の反応をいただけて嬉しい限りです。本当にありがとうございます。最終回の展開まで大まかには考えているので、それまでなんとか打ち切られないよう努めます。今後とも何卒よろしくお願いします!

■書籍情報
『チ。―地球の運動について―(2)』
魚豊 著
定価:本体591円+税
出版社:小学館
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