『キン肉マン』ジャンクマンvsペインマン戦が証明した、不器用で愚直な戦いの熱さ
不器用で愚直なジャンクマン
ラーメンマンやロビンマスクを筆頭に、多彩な技で試合を彩り、人気を集める超人もいるが、たとえ技が片手で数えるほどしかなくても、そのブレない愚直なファイトスタイルでファンの気持ちを引きつけたジャンクマンも、名レスラーならぬ名超人の一人として数えることができるのではないだろうか?
余談だが、学研から刊行された図鑑『キン肉マン「超人」』の編集者がジャンクマンの考案者だというのは有名な話であるが、このジャンクマンの痺れる戦いっぷりが、彼の心に再びキン肉マン熱を蘇らせ、後に図鑑を生み出す足がかりになったのでは……と邪推してしまう。それくらい、不器用で愚直なジャンクマンは、カッコ良かったということだ。
■関口裕一(せきぐち ゆういち)
スポーツライター。スポーツ・ライフスタイル・ウェブマガジン『MELOS(メロス)』などを中心に、芸能、ゲーム、モノ関係の媒体で執筆。他に2.5次元舞台のビジュアル撮影のディレクションも担当。
■書籍情報
『キン肉マン(47)』
ゆでたまご 著
価格:本体440円+税
出版社:集英社
公式サイト