軟体ポーズで話題、岡副麻希が語る“柔らかな”人生観 「こんなポンコツでもなんとかなる」

岡副麻希が語る、これまでの人生とフォトブック

 Instagramに投稿している“軟体ポーズ”がネットニュースなどでたびたび話題になっている岡副麻希。早稲田大学在学中に芸能事務所セント・フォースに所属し、『めざましテレビ アクア』にてキャスターデビュー。現在はキャスター以外にも、ラジオやYou Tubeと幅広く活動中だ。

 先月上梓した、初のフォトブック『おりたたみおかぞえさん』(扶桑社)は、チャームポイントの愛嬌ある笑顔、かわいい衣装、そしてヘルシーで不思議な軟体ポーズ――。体の柔らかさを活かした“あざとやらかい”グラビアが満載だ。

 体のみならず、心までもが柔らかい岡副麻希の魅力に迫った。(尾崎ムギ子)【インタビューの最後にチェキプレゼントあり】

ビキニもこういうときじゃないと着られない


――最初に出版のお話が来たのはいつ頃ですか?

岡副麻希(以下、岡副):昨年末くらいです。本当は7月発売予定だったんですけど、コロナウイルスで撮影が8月になりました。予定よりは遅れてしまったんですけど、その分、内容の濃いものができたと思います。

――話が来たとき、どう思いましたか?

岡副:ちょうど「いつかはインストラクターをやりたい」と言っていた時期だったので、ストレッチを紹介する本だと思ってたんですよ。けど、いざ始まってみたらストレッチ以外にもいろんな要素を組み込めるということで。ストレッチ本というと教科書っぽいイメージですけど、全然違っていました。インタビューとかも多くて、「体が柔らかいだけじゃなくて、考え方も柔らかい」というような構成で。あといつもと違う感じで写真を撮ってもらったりして、想像していたよりも凝縮されたものが完成したのでびっくりしています。

――ご自身で「こういうことがやりたい」という意見を出したりも?

岡副:「海に行きたい」って言いました。プライベートではまったく行かないので、ビキニもこういうときじゃないと着られないから嬉しかったです。年に一回は仕事で海に行きたいとずっと思っているんですよ。撮影では浮き輪に乗ったんですけど、どうやってプカプカ浮けばいいのかわからなくて、あんまりうまくできなかった(笑)。他には「ヨガウェア」を着たいってリクエストさせていただきました。

――他に衣装のこだわりはありましたか?

岡副:最近、上がダボッ、下がピチッというスタイルにハマり始めたので、そういうので選んだり。スタイリストさんにいろいろ持ってきてもらって、その中から選ばせてもらいました。


――全体的にヘルシーな感じですが、そこは意識しましたか?

岡副:わたし自身、そんなにお色気むんむんとかにはならないんですけど、いやらしくならない感じ、ヘルシーな感じは意識してましたね。素のままのわたしです。かつ、普段とは全然違う大人っぽいページも提案してもらって、新しい面も引き出してもらいました。

――写真の仕上がりを見て、いかがでしたか?

岡副:大人になったんだなあって(笑)。28歳なんですけど、内面が年齢に追いついていないんですよね。あっという間にもうすぐ30歳になるんですけど、30代は縛られずに過ごしたいです。今は「イヤ」と「やりたい」が極端なので、もうちょっと柔軟になっていたらいいなと。基本的に0か100ですけど、そうじゃないときもたまにはあればいいかな。でもストレスフリーがいいなあ(笑)。

――これからの自分を考える意味でも、出版のタイミングはよかったのでしょうか?

岡副:そうですね。デビューしたのが22歳で、その3年後に初めて写真集を出させてもらって、その3年後に、もっと自分に迫ったフォトブック。軌跡とまではいかないけれど、これまでの自分が詰まった本だと思います。

――小さい頃の写真も収録されています。

岡副:小さい頃を振り返ることはあんまりないんですけど、改めて写真とかを見ると「こんなんだったんだ〜!」って感激しました。それくらいなんとなく28歳になったので。読者にはわたしはこんな感じだから、みんなはもっと大丈夫だよって伝えたいです(笑)。自分のやりたいことを直感でやってきて、東京の大学に行きたいっていうのもそうですし、小学校受験はイヤだと言ったのにいきなり中学受験したいと言ったのも、就職のときも一般企業じゃなくて、事務所に入ることにしたのは直感で決めました。それでもこうして今があるから、なんとかなるって思えるんです。

 今回、就職活動のとき以来、久しぶりに自己分析をしたんですけど、就職活動のときとは、だいぶ違ったのが驚きでした。昔は力が入っていました。ちゃんとしなきゃというか。昔の自己分析は理想が含まれていたので。今はいい意味でも悪い意味でも力は抜けたのかなって思います。

――高校生のときは「勉強ばかりしていた」とありました。

岡副:あの頃は、それが正義だと思っていたんですよ。それしかやることがない環境にいたというのもあるんですけど、それが居心地よくて。学校の先生や友だちが好きだったり、テストの結果が毎回貼り出されるから絶対上位にいたいとか、そういうなにかがあったから、勉強ばっかりしていました。

 大学生になると逆に管理されなくなって、そこで初めて自分でやるということを知って、そこからはなるべく自分の思うままにして、イヤなことはやらない主義(笑)。

――そこは今でも線引きしていますか?

岡副:極力してますね。もちろんイヤだと思ってもやってみると楽しいこともたくさんあるので、だから最近はイヤだと思ってもまず知ることから始めています。苦手な人でも、好きになる努力じゃないけど、いいところを見つけるようにするとか。自分にないところをたくさん持っているのは絶対だし、そういうことはするようになったかな。でも逆にプライベートだと、イヤなところには行かないとか、それは徹底するようになったかもしれないです。

――あまり家から出ないタイプですか?

岡副:どこかにお出掛けっていうことはもともとなくて、近所のスーパーくらい。昔からふらっと出ることはあんまりしないんです。休みの日も気づいたら夕方とかになってて、「あれ?」みたいな(笑)。

――そういう感じでも生きていけるということは、この本を通して伝えたかった?

岡副:それは昔から言っているんですよ。情報番組をやっているときから、自分がどうしてここにいるのかっていうのをずっと考えてきたので。それでも気がついたら後輩がどんどんできてきたりしてて、こんな自分でも後輩ができるようになったり、何年も続けていたりするから、「みんなそんなに不安になったりすることないんだよ」っていうのを、自分の存在を通してわかってもらえたらなと思うようになっていて。それを改めてこの本で伝えたいと思っていました。

――前回の写真集との違いはどんなところですか?

岡副:写真集は「写真を見て一緒に旅行した気分になってください」みたいな感じでした。今回は一緒に旅行というよりも、「これをきっかけに考えが楽になれば」という思いが込められている気がします。人生の考えの足しになれば嬉しいです。

――テキストの部分では自分をさらけ出している部分もありますよね。

岡副:「トリセツ50」というのがあって、普段こんなにはっきり言わないんですけど。改めて見ると超わがままだなと思うんですけど、「幸せ」は身近にあるよという気づきになっていただければいいなと思っています。

――料理のページもありますが、得意料理はなんですか?

岡副:豚汁とカレーです。

ーー煮込む系がお得意なんですね。

岡副:焼き系を作ろうと思っても、結局煮込み系になることが多いです。薬味を使うのが好きですね。ニラとかニンニクとか。父親がそういうのが大好きで。母親は見た目を気にするんですけど、わたしはまったく気にしないので料理も大雑把(笑)。『ハウルの動く城』に出てくるようなものしか作ってなくて、味は美味しいと思うんですけど、ぐちゃっとしている。盛り付けも下手ですし。いつかSNSに載せられる料理を作りたいんですけど、まだまだ載せられないですね。

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