『銀魂』高杉晋助の”圧倒的カリスマ性” 単なる悪役で終わらない魅力とは?

『銀魂』高杉晋助の圧倒的カリスマ性

 向かう方向が一人違っていた高杉だが、作品終盤には銀時や桂たちとも和解しはじめ、再び銀時、高杉、桂、坂本辰馬の4人で戦うシーンもあった。奈落・春雨の軍勢から銀時を掻い潜らせるために桂、坂本と立ち向かったとき、

銀時の首を 誰にも渡すな

二百四十六勝 二百四十六敗

一引き分け

次は国だの何だのは関係ねェ

全部片付けて 銀時の首だけをとりにいく

だから それまで 銀時を…

俺達の友を 頼む

高杉は志村新八にそう言い、軍勢に立ち向かうのであった。

 高杉は多くの人を引きつけ、考えさせ、そして作中で一番心境の変化が分かりやすかった人物ではないだろうか。ギャグパートにはほとんど出演しなかった高杉だが、『3年Z組銀八先生』やヤクルト回、アニメのアフレコいじりなどでネタにされることもしばしば。こうした愛のあるいじりも高杉人気につながっていたように思う。『銀魂 THE FINAL』は原作ラストをベースに作成される。高杉の活躍もまだまだ見れそうだ。高杉のラストシーンが描かれるとすれば、劇場にハンカチは欠かせなさそうだ。

■書籍情報
『銀魂』(ジャンプ・コミックス)77巻完結
著者:空知英秋
出版社:集英社

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