「ビブリア古書堂の事件手帖」シリーズ最新刊、堂々の1位に ラノベ週間ランキング

「ビブリア古書堂」シリーズ最新刊堂々一位

 もう一冊、今回のランキングで注目しておきたい作品は、8位に入った8月7日刊行予定の白鳥士郎『りゅうおうのおしごと!13』(GA文庫)だろう。将棋のタイトルでも最高位にある竜王を、史上最年少の16歳で獲得したプロ棋士の九頭竜八一が主人公。現実の将棋界で、17歳11か月というタイトル獲得の史上最年少記録を作った藤井聡太棋聖を先取りしたような内容のラノベとして評判になっている。

 中身は、八一が弟子に取った小学生の少女たちに翻弄され、師匠が同じ姉弟子にツンデレされるラブコメだが、将棋の世界の厳しさも同時に語られ、藤井棋聖がどれだけの偉業を成し遂げたのかが分かる。一連の騒動で将棋界に興味を持った人なら読んで損なしのシリーズだ。

■タニグチリウイチ
愛知県生まれ、書評家・ライター。ライトノベルを中心に『SFマガジン』『ミステリマガジン』で書評を執筆、本の雑誌社『おすすめ文庫王国』でもライトノベルのベスト10を紹介。文庫解説では越谷オサム『いとみち』3部作をすべて担当。小学館の『漫画家本』シリーズに細野不二彦、一ノ関圭、小山ゆうらの作品評を執筆。2019年3月まで勤務していた新聞社ではアニメやゲームの記事を良く手がけ、退職後もアニメや映画の監督インタビュー、エンタメ系イベントのリポートなどを各所に執筆。

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