『鬼滅の刃』本誌、いよいよ最終バトルか? 無惨の意味深なセリフを考察

 炭治郎は、継国巌勝のように、強さへの渇望からダークサイドに落ちて鬼化したわけではない。これは一体何を意味するだろうか? おそらく、ヒノカミ神楽、赫刀の発動のような隊士の絶大な力は、鬼の力である血気術と“紙一重”なのではないか。どちらも異形の力であることには変わりない。

 本作に限らず、古今東西多くの娯楽作品にて、「善人の強さは絶大な魔力と紙一重」として描かれてきた。それは、抽象的に言えば、「絶大な力は中立的で、それ自体は善人も悪人も翻弄する」ということだ。本作の具体的な例では、巌勝の黒死牟への変化。一方、魔力に魅せられたわけでなくとも、死してなおも日輪刀を離さない炭治郎の心の強さ。

 今後、炭治郎はその絶大な力をコントロールし、自らの正義を貫くことができるのかーー改めて炭治郎の戦闘力はもとより、精神力が試される戦いとなりそうだ。

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