『鬼滅の刃』、日輪刀が赤くなる“赫刀”の発動条件は? 第190話、柱たちの激闘から考察

 『鬼滅の刃』第190話(『週刊少年ジャンプ』2020年8号)では、引き続き柱たちと無惨との死闘が描かれた。

※以下、ネタバレあり

『週刊少年ジャンプ』2020年8号

 前話で痣を発現させた伊黒。彼はそこにとどまらず全ての力を握力に振ることで、日輪刀を赫刀(しゃくとう)に変えていた。そこに愈史郎の血鬼術で姿を消した状態で、善逸、伊之助、カナヲらも参戦する。夜明けまで1時間3分。伊黒の赫刀に呼応するように、悲鳴嶼、不死川、冨岡らも刀身を赫くさせ、無惨に逆襲をはじめる。

 前回の記事(『鬼滅の刃』“痣の発現”が意味するものは? 第189話、蛇柱・伊黒が示した“心の強さ”)では物語上での痣の意味を考察したが、今回はさらに戦闘力を高める赫刀について考察する。

 現状、赫刀への変化について確かな説明はないが、隊士の刀身が赤みおびた描写は何度かあった。印象的なのは第113話。炭治郎と上弦の肆・半天狗との闘い。禰豆子が炭治郎の持つ日輪刀をつかみ、爆血により爆血刀に変えたことで、炭治郎には先祖の記憶がよぎる。そこで炭治郎は、「強くなったと思っても鬼はまたさらに強く 生身の体は傷を負いボロボロになり でもその度に誰かが助けてくれる 命を繋いでくれる 俺は応えなければ」との想いから、ヒノカミ神楽・日暈の龍・頭舞いを繰り出し、致命的ダメージを与えた。第175話では、悲鳴嶼、不死川、時透らが上弦の壱・黒死牟との闘いにて、3人が刀身を打ち合わせ、黒死牟にとどめを刺した。

 以上のことから、赫刀は痣の発現の次なる段階であり、致命的ダメージを与える力であることはわかる。しかし、発動の理由は隊士ごとで異なるため、そこは一概には言い切れない。上述のように、戦闘中のコンビネーションの場合もあれば、伊黒のように日輪刀に握力を込めてひとりでに発動するパターンもある。

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