宝鐘マリン、兎田ぺこら、星街すいせい……『hololive 6th fes.』CREATORS’ STAGE 異なる個性が音楽でひとつに

『hololive fes.』CREATORS’ STAGEレポ

 小鳥遊キアラ、IRySの二人でのパフォーマンスとなった「SPARKS」は、美しいハーモニーを響かせながら、激しい照明とシンクロするようなキレのあるダンスで魅せる。そして宝鐘マリン&こぼ・かなえる「III」は異なる個性が重なり合い、新しい色が生まれるホロライブらしいパフォーマンスで会場を盛り上げた。

 アイラニ・イオフィフティーンとムーナ・ホシノヴァで披露された「High Tide」は、グローバルなトレンドを押さえたクールなサウンドに合わせ大人っぽくスタイリッシュなダンス&ボーカルで魅了する。

 中央のセンターステージに光が当たり、常闇トワが登場。「Palette」のイントロが流れると大歓声が沸き起こり、壮大なバラッドを会場中に響かせた。

 大神ミオの「夜光通信」は百鬼あやめとのデュエットで歌われた。息の合ったダンスと、澄んだボーカルのユニゾンが心地よく響き、生バンドの迫力が存分に活かされたパフォーマンスになった。

 続いて角巻わためが登場。可憐なビジュアルから想像もできないような圧倒的なパワーで熱唱したのは「My song」。田淵智也による作詞の楽曲だが、言葉のひとつひとつを大切に歌い上げていき、会場中が胸を打たれたような感動的なムードに包まれた。

 次に披露されたのはさくらみこの「DAI DAI DAI ファンタジスタ」。さくらみこの個性的なボーカルとキャラクターの魅力がギュッと詰まったおもちゃ箱のような楽しい楽曲に、フェスらしいお祭り感いっぱいに盛り上がる。

 ライブもいよいよ終わりに近づく中、圧倒的なカリスマ性で魅せたのは星街すいせいによる「ソワレ」のパフォーマンスだ。声の魅力を活かした表現力と歌唱力でアーティストらしい個性を提示しつつ、常にトップアイドルとしての華やかさは失わない。ファンのコーラスによってパフォーマンスが完成するライブの真髄を見せ、楽曲の良さを多方面から引き出した。

 最後の曲は出演者全員によるテーマ曲「Color Rise Harmony」。両ステージに並んだホロライブのタレントたちは各々が異なる個性と才能を持ちながら、音楽によってひとつとなりハーモニーを作り上げていく。銀テープが舞い散る中、それぞれが個性を煌めかせ、ファンがそれに応えるように歓喜の表情を見せる。感動的なシーンで閉幕となった。

『hololive 6th fes. Color Rise Harmony』© 2016 COVER Corp.
『hololive 6th fes. Color Rise Harmony』© 2016 COVER Corp.
『hololive 6th fes. Color Rise Harmony』© 2016 COVER Corp.
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Color Rise Harmony
Color Rise Harmony
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Color Rise Harmony
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 ホロライブの音楽の幅広さと愛され力を示した、ベスト盤のようなステージだった。MCを務めたタレントたちからもファンとの一体感を楽しみつつ、たくさんの名曲を楽しんでいる様子が垣間見られた。多彩なクリエイターたちの才能と、ホロライブタレントたちのキャラクター性、個性、人間性との化学反応が名曲を生み出し、その名曲たちを多くのホロライブリスナーが共有し愛してきたことをあらためて証明したような、熱気あふれるライブだった。

『hololive 6th fes. Color Rise Harmony』© 2016 COVER Corp.

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