PSYCHIC FEVER、初のアジアツアーはとにかく熱いものに EP『PSYCHIC FILE II』を語る

PSYCHIC FEVERが語る『PSYCHIC FILE II』

“タオル曲”の「IGNITION」で日本の文化を世界へ

――そして1stリード曲の「Love Fire」が2曲目ですね。サビの〈Mera Mera Me〉は呪文みたいなインパクトがありますね。

WEESA:それこそ「Love Fire」っていうタイトル自体が僕たちの造語なんですけど、LoveとFireを組み合わせたオリジナル感だったり、〈Mera Mera Me〉もたぶん誰もリリックで使ったことがない表現だと思うので、癖になるんじゃないかなと思います。

剣:サウンドはクールですけどパフォーマンス面はかなりバチバチです! 絶対観ている人の気持ちが熱くなるような振り付けになっているんじゃないかな。

――振り付けは曲ごとにいろんな方にお願いしているんですか?

中西:曲ごとに「作っていただきたいな」と思う方に自分たちからお願いして、形にしてもらっています。「Love Fire」は、メンバーのJIMMYくんとRht.というグループのMacotoさんの共作です。

――3曲目の「IGNITION」はグループ初の“タオル曲”ということなんですが、レゲエとか夏っぽいサウンドなのかなと思ったら、全然違うアプローチで攻めてきましたね。

中西:ドラムンベース(90年代にUKで誕生した、BPMが速くドラムとベースの重なり方が特徴的なダンスミュージック)というジャンルを軸に作った楽曲なんです。今まで僕たちには“タオル曲”がなかったんですけど、誰が聴いても自然と盛り上がれるようなサウンドに仕上がりました。あとタオルを回すっていうのは日本のライブ特有の文化らしいんですよ。この文化を海外でも広めていきたいなっていう思いもあるので、海外公演を含めてライブで披露できるのが本当に楽しみです。

――“タオル曲”を輸出すると。個人的にドラムンベースでタオルを回すっていうのが斬新だなと思いました。

中西:Y2Kトレンドの流れから生まれた楽曲だと思うんですけど、あの速いBPMだからこそタオルを回しやすいのかな? っていうのもありますね。

「FIRE feat. SPRITE」はタイでも盛り上がる一曲

――次が2ndリード曲「BEE-PO」ですけど、この曲もタイトルの〈BEE-PO〉の連呼が癖になる曲ですね。ちなみに「BEE-PO」ってどんな意味なんですか?

WEESA:救急車とかのサイレンの音を〈BEE-PO〉って発音しているんです。

剣:これまでの曲だと「BAKU BAKU」もそうだったんですけど、バクバクは心臓の音を表現する日本だけの言葉らしいんですよ。僕らはサイレンの音を“ピーポー”と認識してますけど、この曲を作曲してくださったうちの1人のNINOさんにはサイレンの音が〈BEE-PO〉と聞こえるそうで、それがそのままタイトルになりました。叶わない恋をストレートに歌った楽曲ですけど、繰り返し出てくる〈S-O-S〉とか、全世界共通の言葉なので“助けを求めてる”感じが伝わりやすいかなって。そういう意味ではEPの中で一番キャッチーな感じもあると思います。

――確かに、緊急事態なイメージが伝わりやすいワードですよね。

剣:海外でパフォーマンスするときに僕らが“呼吸ができない”とか“心臓が止まりそう”を表現するときにも使えるし、ありがたいことですけど僕たちに対してファンの方々が緊張して“心臓が止まっちゃう”とか“息できない!”みたいなときの例えにも使ってもらえる。なので海外にも推していける面白さのある楽曲になっていると思います。

――PSYCHIC FEVERならではのリード曲ですよね。

WEESA:「BEE-PO」は何度も振り付けを変えてブラッシュアップしていて。〈BEE-PO〉というキーワードを表現するために、振り付けを作ってくださったKAZくん(KAZtheFIRE/「Just Like Dat」の振り付けも担当)もすごく悩んだんじゃないかと思うんですけど、すごくキャッチーな振り付けになっていると思いますし、かつ、僕たちが練習を積み重ねてきたスキル面だとか、今の自分たちが持っているものを前面に出せるようなパフォーマンスが見せられると思います。

――タイで制作された「FIRE feat. SPRITE」はすでにおなじみの曲だと思うんですが、EPの中でもEXILE TRIBEらしい魅力があって、ストレートな熱気を感じます。全編英語&フィーチャリングのSPRITEさんのパートはタイ語ですが、レコーディングはスムーズに行きましたか?

WEESA:前にリリースした「To The Top feat. DVI」も英語とタイ語でやらせてもらったんですけど、この曲もタイでレコーディングする中で、現地の方に発音とかを教えてもらいながらですね。もちろん日本語の歌詞を録るより時間はかかるんですけど、僕たちは世界中の皆さんに楽曲を届けていきたいという思いがあるので、そこは妥協せずに時間をかけてレコーディングしました。

――ちなみに、歌詞のテーマはどんな感じなんですか?

WEESA:シンプルに「僕ら、イケてるだろ?」みたいな、強気で自信満々な感じですかね。僕たちの作品の中ではたぶん一番ガツガツした勢いのある楽曲なんじゃないかな。英語だからこそ表現できるというのもあると思うんですけど。

――PSYCHIC FEVERの曲はどちらかといえばスタイリッシュ、クールな感じだと思うんです。でもこの曲は……。

剣:直球ですよね。

WEESA:出だしから〈Hey, PSYCHIC FEVER〉ってドヤってますからね。これまでの楽曲の中でも一番、お客さんと一緒に歌える曲なんじゃないかなと思います。繰り返し出てくる〈Oh, ha oh, ha oh, ha oh〉ってフレーズがあるんですけど、タイの伝統的なお祭りとかで必ず使うフレーズらしいんですよ。日本語で言うと、なんだろ?

剣:“イーヤーサーサー”じゃない?

中西:“どっこいしょ!”みたいな?

WEESA:タイでは老若男女、誰でも聞いたことがあるワードを盛り込んでくださったので、ライブでも曲が始まる前に、お客さんに「ここは絶対一緒に歌ってください」って伝えれば、お客さんも反応してくれますし。一体感のある曲になってるんじゃないかなと思います。

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