Mrs. GREEN APPLE、King & Prince、HYDE × MY FIRST STORY、あいみょん、XG、WurtS……注目新譜6作をレビュー
あいみょん「ねむい」
ニューシングル『会いに行くのに』収録のカップリング曲。表題曲は爽やかな王道ポップスだが、こちらはプロデューサー兼ギタリストの會田茂一によるギターバンジョー、ダブルベースを弾く高桑圭、ドラムとパーカッションの朝倉真司との一発録りで生まれた、かなりローファイでゆるい一曲だ。歌い出しの〈なんで回したんだろう/洗濯物かなりめんどくさい〉から生活感と本音が丸出しで笑えるが、あえてダメな部分を見せるという打算がまったくないのが清々しい。〈頑張るなんてしたくない〉〈冴えない生活を楽しみましょ〉と素顔で歌うあいみょんがどこまでもおおらかで楽しそうなのだ。「まぁまぁ、細かいことはいっか!」と聴き手を元気づける意味で、これもまた立派な応援ソングである。(石井)
XG「WOKE UP」
初のワールドツアー『XG 1st WORLD TOUR “The first HOWL”』を開催中のXGの新曲は、彼女たちにとって初めての“オールラップ”によるHIPHOPチューン。超ドープなキックとベースラインに東アジア古来の弦楽器(韓国のヘグム、日本の胡弓、中国の二胡)の音色を融合させたエキゾチックなトラックがまず刺激的。そしてもちろん、この楽曲の核はメンバーの強靭な意志が込められたラップだ。〈XG baby say the names right〉と自分たちの存在をアピールし、〈We all fam and stand tall now〉と7人の絆の強さを誇示するリリックは、彼女たちのリアルな在り方と直結。凛とした佇まいとポップな解放感を併せ持ったパフォーマンスからは、XGがさらに進化を続けていることがはっきりと伝わってくる。最強そして最高。(森)
WurtS「遊星X」
新作EP『エヴォリューション』に収録された「遊星X」は、軽やかに飛び跳ねるピアノのリフを軸にしたトラック、〈時々時間が巻き戻るエフェクト〉というラインが飛び込んできた瞬間、耳と身体と脳を同時に刺激されるアッパーチューン。リズム、楽器、言葉、メロディが有機的に絡み合うことで生まれる、強いアタック感と快楽的なグルーヴがめちゃくちゃ気持ちよく、ストラクチャーの面白さとデザインのカッコよさを含め“なんだこれ?”という衝撃とともに踊りまくりたくなる。〈待てるわけないや/感情なんてないか〉からはじまるサビの歌詞も知的好奇心をくすぐりまくりだ。現在行われているライブハウスツアーも絶賛の嵐。今年の夏以降、WurtSは爆発的なブレイクを果たすことになりそうだ。(森)
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