AKB48グループ、坂道シリーズに訪れた卒業ラッシュ アイドルたちの決断から見え隠れするものとは?
ベテランメンバーの思いとグループの転換期
坂道シリーズも転換期を迎えている。櫻坂46からは、1月24日に渡邉理佐、そのわずか5日後には原田葵の卒業がアナウンスされた。昨年12月にも守屋茜、渡辺梨加が活動を終えており、1期生が続けて抜けていくことで、ほかのメンバーの動向を案じる声も広がっている。グループがこの局面をどう乗り越えるのか、注目だ。
乃木坂46からは、北野日奈子が1月31日に公式ブログで「私は乃木坂46を卒業します」と記した。今後については明言していないが、「この先もずっと続いて行くであろうこの道とは違う、新しい道へ進むことに決めました」と、セカンドキャリアについて口にしている。
乃木坂46は昨年8月で結成10周年の節目を迎えた。1期生、2期生も活動歴が約10年となり、区切りのタイミングを迎えたことも、メンバーが卒業に踏み切る一因となっているかもしれない。先述した渡邉理佐も「約5年活動し櫻坂46として、活動を始めてから1年が経ち2年目を迎えた今、何度も何度も考え直して、この決断をさせていただきました」と、やはり数字的な区切りが意識としてあったようにうかがえる。
また48グループ、坂道シリーズともに世代交代が現在のテーマになってきており、ニューフェイスも徐々に台頭してきている。AKB48の入山杏奈は卒業発表時、「AKBの活動を外から見ることが多くなって、後輩メンバーが多いですけど、みんなすごくキラキラ輝いていて、今のAKBに不安が何もないなって思った」と後輩たちの成長を実感したとコメント。
確かにAKB48は総監督である向井地美音を中心に、黄金期を取り戻すべく、動きが活発化している。入山のように活動歴が長くなってきたメンバーが“バトンを託すのも自分たちの役割”と考えるタイミングと、各グループの転換期が重なったことも卒業ラッシュの要因であるように思う。
とはいえ、親しんできたメンバーがグループからいなくなるのは寂しいものがある。ファンとしてまず願うのは、無事に卒業公演を終え、明るい未来に向けて前を向いて旅立ってほしいということである。