多くの大人にとってGLAYはいつまでも青春そのものーー“GLAYの日”配信ライブ、新旧織り交ぜた選曲で届けた熱と包容力

“GLAYの日”配信ライブレポ

 7月31日。通称“GLAYの日”に、東京・Zepp DiverCity TOKYOにて『GLAY×THE PREMIUM MALT’S The Premium Live』が開催された。サントリー「ザ・プレミアム・モルツ」を購入すれば誰でも配信を見られるとあって、新旧織り交ぜた豪華なセットリストで届けたライブ。「HOWEVER」「誘惑」といったミリオンヒット曲から、8月18日リリースの59thシングル表題曲「BAD APPLE」、7月30日配信リリース「BETTY BLUE」など最新曲まで惜しみなく披露した。

GLAY(写真=岡田裕介)

 多くの大人にとって、GLAYは青春そのものだ。今回、何気なくライブを見たかつてのリスナーが、またもGLAYにハマってしまうーー想像に難くない。洗練すれど青さを残し、挑戦を続けても原点を忘れない。時代は変わっても、GLAYはいつだってそこにいる。いつだってGLAYのいる場所に戻ってくることができる。偉大な存在感と包容力、変わらぬ親しみやすさを再確認したライブだった。

 1曲目「LAYLA」から会場のボルテージは最高潮。続く「グロリアス」の“あの”イントロでは、全身に鳥肌が立つのを感じた。会えない今だからこそ、と届けた「SOUL LOVE」では「愛してるぞー!」と力強くTERUが叫ぶ。そして続くは、GLAYが上京したころーー約30年前に演奏していた「Angelus」。ひととき、Zepp DiverCityは「あのころ」にタイムスリップした。「あのころ」から今までずっと、GLAYが纏い続ける青さと熱に心惹かれてやまないのだ。

 「誘惑」では、450人のファンが思い思いに身体を弾ませ、会場が揺れているのを感じた。不安定なスピーカーの上に立とうとも、TERUのパワフルな歌声はまるでブレることがなく、リリース当時と変わらぬハスキーなミックスボイスに、またも青春が蘇る。

GLAY TAKURO(写真=岡田裕介)
TAKURO

 メンバー紹介の際、TAKUROは「GLAYの日」の由来ともなった1999年7月31日、約20万人を動員した伝説のライブ『GLAY EXPO ’99 SURVIVAL』に想いを馳せ、佐久間正英氏について触れた。「どこかで見ていてくれているでしょう」という言葉に、ただただ温かい拍手が鳴り響いた。

GLAY HISASHI(写真=岡田裕介)
HISASHI

 終始ステージのキワに立ち、視線を落とすことなく会場の奥の奥まで優しく見つめる瞳が印象的だったHISASHI。舞うように奏でる、そんな言葉がしっくりくる華麗なギタリストだ。HISASHIが鳴らす“キラーフレーズ”に、何度「あのころ」が呼び戻されたことだろう。本編ラストの「ROCK ACADEMIA」では、ツインボーカルとして鮮やかにステージを盛り上げた。

 JIROは「楽しくて仕方ない」という風に、飛び跳ねながら、ときにステップを踏みながら、とびっきりの笑顔を何度も見せた。ライブを楽しむうち、ファンとJIROのテンションが似ていることに気付く。というよりも、JIROのベースに会場すべてが操られているような気がしないでもない。JIROの存在が、GLAYサウンドの芯を支えている。

GLAY JIRO(写真=岡田裕介)
JIRO

 アンコールでは、配信前からサーバーがダウンしているとHISASHIから報告が。「プレモルを呑みながら待とう」(JIRO)というアイデアに「ベロベロで見てほしいんだよね」と意味深な言葉を返すTERU、実は「誘惑」の歌詞を間違えたのだと、ここへきて自己申告。「みんな気付いてないかなと思った」というTERUに、「(会場にいるのは)精鋭だよ?」(HISASHI)、「みんな、あなたより歌詞覚えてるよ(笑)」(JIRO)と、続けざまにツッコミが入る。

 さらに、アンコールは会場限定であることから「気楽にやろっと」と自ら言い出したにも関わらず、配信を見ているファンに向けて話し始めたTERU。きっと「伝えたい」気持ちゆえのことなのだが……最初から最後まで天然ぶりを発揮するTERUの肩をそっと揉む、JIROの姿が微笑ましかった。



インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「ライブ評」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる