GLAYによる“エンターテインメントの逆襲”が始まった 痛快さと気合に満ちたTAKUROプロデュース公演

GLAYによる“エンターテインメントの逆襲”
TERU(写真=田辺佳子)
TERU

 ついにGLAYによる「エンターテインメントの逆襲」が始まった!

 3月27日、4カ月連続配信ライブの第1弾『THE ENTERTAINMENT STRIKES BACK魁☆照男達(シャイニングメン)』が配信。リーダーのTAKURO(Gt)がプロデュースを手掛けたこの日のライブは、画面の向こうのファンを全力で楽しませる、そして自分たちも全力で楽しむという気合が伝わってくるGLAYらしさが詰まった濃密な1時間であった。

 配信当日のTwitterでは「#GLAY_TESB」がトレンド入り。ファンが各々の鑑賞スタイルを紹介するこのハッシュタグでは、GLAYグッズを身につけて家族やペットと共にテレビの前で待機する姿や、メンバーの故郷である北海道の名産を食卓に並べてパソコンを準備する姿など、微笑ましい画像が次々と投稿されていた。新しいスタイルのGLAYのライブを全力で楽しむという意気込みは、ファンもメンバーに負けていないようだ。

TAKURO(写真=田辺佳子)
TAKURO

 開演してまず流れたのは、未知のウイルスの襲来によりエンタメが崩壊していくという、今の世の中を描いたアニメーションムービー。そこからステージに映像が切り替わると、いよいよメンバーが登場。一曲目は、「KISSIN' NOISE」から軽快にスタート。画面には曲に合わせたエフェクトが流れ、ステージを盛り上げる。TERU(Vo)とTAKUROが向かい合いながら演奏し合う光景には早くも胸が熱くなった。続く「WET DREAM」ではTERUの激しいシャウト、HISASHI(Gt)とTAKUROがかき鳴らすハードなギター、ノリの良いJIRO(Ba)のベースが絡み合い、画面越しに伝わってくる熱量がどんどん上がっていく。

HISASHI(写真=田辺佳子)
HISASHI

 その熱をさらに高めたのが、おなじみの大ヒット曲「誘惑」。コメント欄に溢れる歓喜の声から、リスナーの興奮もガンガンと伝わってくる。きっと画面の向こうではたくさんのGLAYチョップが打ち込まれていたことだろう。TERUがマイクをカメラに向ける。曲終わりに「センキュー! センキュー!」とTERUが感謝の言葉を繰り返すと、そのまま激しいギターリフが流れ、「千ノナイフガ胸ヲ刺ス」へ。バックスクリーンには大量のナイフとハートのアニメーションが飛び交う。白いシャツをはためかせながらギターソロを奏でるTAKUROの姿が超至近距離から高画質で見られるのも、配信ライブならではの特典だ。

 ノリの良い雰囲気から一転して、TAKUROがムーディーなフレーズを情緒たっぷりに奏で始めると、照明も落ちていき大人っぽい雰囲気へ。それに合わせてTERUが美声を披露し、ハードなギターサウンドの「LOVE SLAVE」へと突入していく。TERUは飛び跳ねたりカメラを指さしたりとテンションもかなり上がっている様子。

JIRO(写真=田辺佳子)
JIRO

 JIROのベースソロからTAKUROのギターソロへと繋がるパートでは「痺れた!」というコメントも。ここで突如、ステージ中央に乱れた映像が流れる無数のモニターが登場。そんな不穏な雰囲気漂うセットを背後にした4人は半円を描くようにステージに立ち、インディーズ時代の激レアの楽曲「Angelus」を披露。TERUの絶叫タイトルコールから始まったのは、ライブの定番曲「彼女の“Modern…”」。砂嵐の流れるモニターを背にステージはさらに激しさを増し、「HIT THE WORLD CHART!」。バックスクリーンやモニター、エフェクトには近未来的な映像が流れ、まるで4人が異空間にいるかのように見える。

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