EXILE、豊潤でウィスパーなATSUSHIと美しい余韻のTAKAHIROの特徴 NESMITH&SHOKICHIも加えた4人構成も分析

 EXILEの楽曲は、メロディラインや構成自体は非常にシンプルで耳に残りやすいものが多く、そのメロディを技量の高いボーカリストが表現豊かに歌い上げることで数々のマスターピースを作り上げてきた。それは「愛のために ~for love, for a child~」も同様であり、特に今回紹介したサビまでの流れに関しては「特徴の大きく異なる4人の歌声がそれぞれの高い技量で美しいドラマを作り上げていく」という、現在のEXILEの魅力が凝縮された数十秒間となっている。

 先述した通り、EXILEは来年の2021年にデビュー20周年の節目を迎えるほか、近々のニュースとしては11月4日、EXILE ATSUSHIの新しいソロアルバム『40 ~forty~』がリリースされる予定となっている。

 これまで数々の名曲を世に出し、LDHとしての文化の原点を作り上げてきたEXILE。その文化は今や数々の後輩グループにも継承されつつあるが、彼ら自身もまたグループとして進化し続けている。積み重ねた年月の分だけ熟成された音楽表現、その変遷を今後も楽しみに見届けていきたい。

■日高 愛
1989年生まれの会社員。『HIGH&LOW』をきっかけに大ファンとなったTHE RAMPAGEを中心に、LDH所属アーティストについて研究中。
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