すとぷり、無観客でも全力パフォーマンス披露 リスナーに伝えた感謝とグループへの思い

すとぷり、無観客ライブレポ

 動画配信を中心に活動する6人組のエンタメユニットのすとぷりが、3月21日にZepp DiverCity(Tokyo)にて無観客による「すとぷりYouTube生配信ライブ」を行なった。

 新型コロナウイルスの感染拡大防止に伴い、同日に予定していたナゴヤドームでのワンマンライブ『すとろべりーめもりーVol.Next!!』の公演はやむなく延期。しかし、楽しみに待ってくれているリスナー(ファンの総称)をなんとか笑顔にしたいという思いから、急遽、すとぷりにとっては初挑戦となる無観客ライブをYouTubeの公式チャンネルで生配信することを決定。ナゴヤドーム公演を心待ちにしていたファンはもちろん、チケットを買えなかった人でも無料で楽しめるライブは、当初予定していた『すとろべりーめもりーVol.Next!!』とは異なる完全オリジナルの特別プログラムとなっており、同時視聴者数は最高で24万人を突破。ライブのタグツイートが130万件を超え、日本のみならず世界のトレンド1位になるほどの大きな盛り上がりをみせた。

 会場となったZepp DiverCity(Tokyo)のフロアの中央にはバンドがセッティングされ、さらに後方には巨大なスクリーンを設置。YouTubeのコメント欄がステージ上から見える配置となっており、メンバーはリスナーから寄せられた多数の声をリアルタイムで受け取れる構図となっていた。

 そして、現場では、配信スタートの3分前にステージ袖からメンバーが円陣を組んで気合いを入れている声が聞こえてきた。「いくぞー!」という掛け声が次第に熱を帯び、配信がスタートした。「王子とはどんなものか?」との問いかけに、「すとぷりが思い描く王子は、いついかなる時も姫のために頑張り続けるものだ。それこそが本物の王子であり、すとぷりのあるべき姿だ」と答えるオープニング映像に続き、紗幕ごしのステージにメンバーが登場。強い光を放つバックライトによって、シルエットによるパフォーマンスで、6人全員が初めてラップをしたミクスチャーロック「Next Stage!!」でライブはスタートした。一人ずつが歌い継ぐ自己紹介ソングに続き、アップテンポのロックチューン「GO GO CRAZY」へ。新しいステージに向かって、どこまでも進んでいくんだという決意を込めたアグレッシブなナンバーを立て続けにプレイ。メンバーは拳を振り上げ、スマホの向こうで見ているリスナーを普段のライブと同じように煽り、熱気をあげていった。

 最初のMCではリーダーのななもり。が「ついに始まりました! すとぷりの活動がスタートしてから3年と9カ月が経って、まだ一度もやったことのない初めての生放送ライブでございます。みんな見てくれてますか? みんな盛り上がってますか? ライブに来たことがない人や初めて見る人も多いと思います。こういう機会がなかったら生配信ライブはやってなかった。ある意味、運命だったのかなと思ってます」と語り、ラテンビートの「AquaKiss」では右へ左へと手を大きく振り、歌謡ファンク「僕らだけのシャングリラ」では紗幕が落とされた中で、ステージ後方のスクリーンに映し出されたMVと同じダンスパフォーマンスを披露した。

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