Aぇ! group、熱狂の渦を全国へ 全力のエンターテインメントを届けた横浜公演を振り返って

Aぇ! group『D.N.A』横浜アリーナ公演レポ

 2月28日よりスタートしたAぇ! groupのデビュー後二度目となるコンサートツアー『Aぇ! group LIVE TOUR 2025 D.N.A』。全国7都市30公演を周るアリーナツアーで、今回は初めてグループのオリジナル楽曲のみで構成されたコンサートとなっている。本稿では、3月25日から6日間9公演にわたる横浜アリーナ公演から30日の昼公演をレポートする。

 開演前には、会場が研究所、機材が研究装置、スタッフが研究員と呼ばれるなどツアーコンセプトに沿ったアナウンスが流れ、「本日のプログラムには皆さんのエネルギーが必要となっております」という案内に呼応するようにAぇコールが会場を温めていく。オープニング映像が終わると5機のカプセルが上がり、満を持してメンバーが登場。1曲目はデビュー曲「《A》BEGINNING」だ。真っ白の衣装を身に纏い、青いビームが走る近未来的な空間を熱狂が満たしていく。末澤誠也はサビの前にがなりを入れたり〈(Blaze it up)〉と不敵に囁いたりと冒頭から緩急のあるパフォーマンスで魅せた。

 自己紹介ソングの「僕らAぇ! groupって言いますねん!!!!!」では、ロックで激しい雰囲気からガラッと変わり明るくポップな空間に。一際揃って揺れるペンライトと名前のコールで会場がさらに一体となっていった。「Colorful Days」の冒頭では暗転したステージを金色の紙吹雪が魔法をかけるように舞い、次の瞬間にはカラフルなセットアップに着替えた5人が再登場。ショーテイストな「Wonderful!!」ではステージに花を乗せたワゴンが出され、メンバーが一輪ずつ取って手を離すと代わりに花の付いたステッキが飛び出すという粋な仕掛けで観客を楽しませた。

Aぇ! group(撮影=田中聖太郎)

 また、「Party-Aholic」からは漆黒の煌びやかなスーツを着こなす姿を披露。薄暗い照明と赤いソファを使って色気を溢れさせたり、「Never End」ではリフターに乗って力強い歌声のハーモニーを響かせたりと幅広いパフォーマンスの魅力を発揮した。

 MCでは3rd シングル『Chameleon』が6月18日に発売されることが発表された。カップリング曲の「Destiny」を気に入っており、最新アルバム『D.N.A』の中では「脳内ラプソディー」が好きだと話す末澤に、小島健が「嫌いやわ、未練たらたらな曲が好きな男」とツッコんでトークが大盛り上がり。末澤は「捉え方によってはすべての曲が未練たらたらソングに聞こえるからな」と“未練たらたら”解釈を披露し「未練なんかあればある程ええやろ!」とメンバーやファンを笑わせた。

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