すとぷり、無観客でも全力パフォーマンス披露 リスナーに伝えた感謝とグループへの思い
続いてのブロックでは2人1組のペアによるユニットコーナーを展開。ニューアルバムに収録された楽曲や新曲も含むメドレーに加え、「ななもり。×ジェル」の大人組はMCで“口説きテクニック”で対決し、「さとみ×ころん」は“もしも彼女がいたらやりたいこと”を語りあい、力強くハグ。手を繋ぎ、くるくると回りながら登壇した「るぅと×莉犬」の信号機組はお互いに「愛してる」と言い合う“愛してるよゲーム”で仲の良さを見せつけた。
そして、バンド紹介を経て、ライブはいよいよ後半戦に。人気ボカロPのナユタン星人提供の「ストロベリー☆プラネット!」では甘い歌声でリスナーに向けて“もっと好きになっていいですよ”というメッセージを投げかけ、HoneyWorks提供の「大好きになればいいんじゃない?」ではメンバー6人が肩を組み、カメラに向かって手を振りながら熱唱。無観客のライブハウスでハートマークを描きながら〈LOVEをちょうだい〉と歌いかけていたが、「あげる!」というファンの大声援が聞こえてきたような気がした。
最後のあいさつでは、メンバー全員がナゴヤドーム公演を延期することになったことへの悔しさ、そして生配信ライブに至った経緯とスタッフや視聴者への感謝を切々と語った。その上で、さとみは「みんなも楽しんでくれていることがリアルに伝わってきました。心に残る1日になりました」と感想を述べ、ころんは「みんながアクティブにコメントしてくれている様子をリアルタイムで見ることができて、すごく楽しくて感激しました。初めて見た方もいると思うけど、今、いいなと思った人は、その時点で友達だなと思ってます。もっともっと好きになってください。これからも君たちのためにがむしゃらに頑張ります」とアピールした。
るぅとは「悲しい気持ちを塗り替えれるくらい、楽しい嬉しいっていう気持ちを届けられるようにがんばってきました。僕たちはみんなが喜んでくれることを第一に考えています。これからもなんでも全力で頑張っていくのでそばにいてくれると嬉しいです」とコメント。莉犬は「コメントを見て温かい気持ちになりました。でも、やっぱり会いたかったな。みんなが喜んでる顔を直で見たかったな。ペンライトがないのが寂しいな」と正直な気持ちを吐露し、「自分たちは特別な人間じゃない。みんなと変わらない、ささやかなことに悩んだり、傷付いたりする、いち人間なんです。特別じゃない俺たちに特別なステージをくれて本当にありがとうございます」と深々と頭を下げた。
そして、ジェルは、「自分の夢とすとぷりの夢は一緒だなと思ってて。俺は、みんなを幸せにしたい。俺たちがやることが、みんなの生きがいになりたい。みんなのためを誰よりも思ってる。本当にすとぷりの夢は俺の夢だし、すとぷりだけが俺の全てだと思ってます」と熱い思いをぶつけた。最後にななもり。は、ナゴヤドーム公演のチケットが完売していたことを明かし、「応援してくれているみんなが胸を張って『すとぷりのことが好きなんだ』って言えるようなグループにしたい。すとぷりに関わってくれている人、好きでいてくれてるみんな、知ってくれたみんなを幸せにしたい。そのためにはもっともっと頑張らなきゃいけないし、もっともっと勉強しなきゃいけないし、もっともっと挑戦し続けなきゃいけない。ライブが終わった後から、次の挑戦に向かって頑張ろうと思う」と宣言した。
さらに、2020年夏に東京ドームにてワンマンライブを開催することを発表。「きたー! ありがとうー!!」とメンバー全員で歓喜の輪を作ると、ファンへの感謝とエールを込めた「おかえりらぶっ!」では銀テープが発射。そして、ミラーボールが回り、レーザー光線が舞う中でライブの定番曲「Strawberry Prince Forever」を楽しく賑やかに歌い、ななもり。による「これからもずっと努力を続けます!」というシャウトに続き、6人全員による息の合ったジャンプで熱狂のうちに締め括られた。
■永堀アツオ
フリーライター。音楽雑誌「音楽と人」「MyGirl」、ファッション雑誌「SPRiNG」「Steady」「FINEBOYS」などでレギュラー執筆中。「リスアニ!」「mini」「DIGA」「music UP’s」「7ぴあ」「エンタメステーション 」「CINRA」「barks」「EMTG」「mu-mo」「SPICE」「DeVIEW」などでも執筆。