Destroyer、Andy Shauf、Cindy Lee……US/カナダのインディーシーンで個性的な歌を聞かせる5作

・Destroyer『Have We Met』
・Andy Shauf『The Neon Skyline』
・Cindy Lee『What’s Tonight To Eternity』
・John Moreland『Lp5』
・Ryan Power『Mind The Neighbors』

 ロマンティックな伊達男、麗しいドラァグクイーン、無骨な巨漢シンガーなど、US/カナダのインディーシーンから届けられた、個性的な歌を聞かせる作品を紹介。

Destroyer『Have We Met』

Destroyer『Have We Met』

 カナダのシンガーソングライター、ダン・ベヤルのソロプロジェクト・Destroyer。前作『Poison Season』ではバンドサウンドにオーケストラを取り入れるなど、重厚でスケール感がある音作りを聞かせていたが、今回はシンセサイザーやプログラミングを中心にしたサウンドへと変化した。付き合いの長いジョン・コリンズがサウンドプロダクションを担当。エレクトロニックなサウンドながら、自宅のキッチンで宅録したベヤルの哀愁を帯びた歌声の魅力は健在で、Destroyerらしいロマンティックでダンディなムードを漂わせている。80年代の映画や音楽にインスパイアされたそうだが、シンセの麗しい音色と官能的な歌声の組みわせは、レナード・コーエン『I’m Your Man』あたりを彷彿とさせたりも。

Destroyer – Cue Synthesizer

Andy Shauf『The Neon Skyline』

Andy Shauf『The Neon Skyline』

 昨年初来日して、素晴らしいショーを見せてくれたカナダ出身のシンガーソングライター、アンディー・シャウフ。前作『Party』ではストリングスをフィーチャーして、本人いわく「Steely Danを意識したけど気がついたら奇妙なサウンドになっていた」という緻密な音作りが魅力的だったが、今回はギターの弾き語りを中心にしたシンプルなサウンドに。アップテンポで躍動感がある曲が並ぶなか、前作でも活躍していたクラリネットの温かな音色がアクセントになっている。曲の展開やアレンジのユニークさに独自の語り口を感じさせるが、乾いたドラムが生み出すグルーヴも心地良い。アルバムを通じて描かれるのは、「ネオン・スカイライン」というバーを舞台にした一夜の物語だとか。レイモンド・カーヴァーやカート・ボネガット.Jrといった作家がお気に入りだというアンディーの歌詞にも注目。

Andy Shauf – “Neon Skyline”

コラムPick Up!

もっとみる

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「新譜キュレーション」の最新記事

もっとみる

映画部Pick Up!