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THEE MICHELLE GUN ELEPHANT

(ザ・ミッシェル・ガン・エレファント)

聴き手をデッドエンドに追い詰めて首を締め上げるような、ガレージ・ブルーズ・ロックンロールを叩き出す4人組。
チバユウスケ(vo&g)、アベフトシ(g)、ウエノコウジ(b)、クハラカズユキ(dr)のメンバーで、96年「世界の終わり(1stシングルにはもったいなかったような気もする超名曲)」でメジャー・デビュー。3つボタンの細身のスーツを戦闘服に、ガレージ/パンク/サイコビリー/パブロックといった音楽要素を丸呑みにし、韋駄天の如し8ビートナンバーを繰り出す様はただただ圧巻だ。また無駄な脚色やリップサービスを一切省き、ひたすら演奏に邁進するライヴは、純然たるロックファンから狂信的な評価を得ている。おまけに寝た子を叩き起こして、さらにみぞおちに蹴りを入れるような爆音ぶりも痛快。
どこか「任侠」や「男道」といったキーワードを連想させる硬派な彼らだが、実はラヴソングの傑作が多いことにも活目したい。映画『俺たちに明日はない』や『ワイルド・アット・ハート』のような行き場のない恋の逃避行を描かせたら、チバの右に出る者はちょっといないだろう。
また、00年に発表された5thアルバム『カサノバ・スネイク』以降、喚起させる風景がぐっと変化したミッシェル・ガン・エレファント。それまでの音景がイギリスの<石畳の2車線>だったとすれば、まるでアメリカの<延々と続くハイウェイ>へ移行したような——。ともかく俄然、視界が四方八方へ広がった印象なのだ。彼ら特有の緊張感はそのままに、新たな優しさと風通しのよさを掌握したといったところだろうか——。
形骸化しかけていた日本のロックシーンを、男気叙情と気合い(←彼らはよくこの言葉を口にする)で、再び着火させた功績はとてつもなくデカい。
『LAST HEAVEN TOUR 2003』をもって解散。03年10月11日、最後のステージとなる幕張メッセ公演は4万人近くを動員した。

制作協力:
OKMusic

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