歌謡サバイバル『現役歌王JAPAN』で過ごした青春、新曲で挑む新境地 二見颯一&TAKUYA “絆”対談!

韓国発の歌謡サバイバルを日本版として立ち上げた『現役歌王JAPAN』(BS日テレ)。韓国で行われたオーディションには22人の“現役”歌い手が集い、そこで選ばれたTOP7が、韓国のTOP7とぶつかる『2025 日韓歌王戦』へと進んでいくというプロジェクトだった。そんな番組のなかで同じステージに立ち、あいみょんの「愛を伝えたいだとか」をデュエットして注目を集めたのが、演歌歌手・二見颯一とJXJのTAKUYAだ。歌とポップスというフィールドも発声もまったく違うふたりのパフォーマンスはYouTubeでも大きな反響を呼び、番組屈指の名シーンとして語られている。
リアルサウンドでは、今回二見とTAKUYAの対談インタビューを企画。デュエットの舞台裏に加え、韓国での共同生活のなかで深まった交流、そして二見が3月4日にリリースした新シングル『古都の雪』に込めた思いまで――それぞれの現在地と、これからを語ってもらった。(川崎龍也)
『現役歌王』での出会いと日々――「本当に青春だった」
――おふたりが『現役歌王 JAPAN』で歌ったあいみょんの「愛を伝えたいだとか」は、放送後にYouTubeでもかなり反響がありましたよね。
TAKUYA:番組のなかでも、あれが最初にデュエットで歌う形だったんですよ。放送が進むにつれて、曲ごとのYouTube動画が順番に公開されていったと思うんですけど、そのなかでもソロで歌っている映像以上に、ふたりで歌った「愛を伝えたいだとか」の反響が大きくて。再生の伸びを見た時は、素直にすごく嬉しかったのを覚えています。
――声の質も表現へのアプローチも全然違うのに、何より歌うことを楽しんでいるのが伝わるパフォーマンスでした。
二見颯一(以下、二見):どちらかひとりしか残れない仕組みではあったんですけど、歌う場面ではふたりで同時に歌って、同じ一曲を一緒に作っていく感覚だったんですよね。ほかのチームを見ていると、やり取りがあまり見えなかったり、よくも悪くもバチバチした空気があったりもして。でも、最初に日本でリハーサルをした時に、TAKUYAさんが「せっかくなら、ふたりで楽しんでこの曲を作り上げよう」って言ってくれたんです。実際にスタジオを借りて一緒にリハもしましたし、あの時間は本当に楽しかったですね。
――コメント欄を見ていると、「愛を伝えたいだとか」でおふたりのことを知ったという方も多かったですよね。
二見:実際に、普段の演歌イベントにTAKUYAさんのファンの方がきてくださったこともあって。「二見さんと一緒に歌っていたTAKUYAのファンです」って声をかけていただいて、ありがたかったですね。そういうことが何度もありましたし、逆に僕のファンの方がTAKUYAさんのイベントを観に行ったりもして。
TAKUYA:僕らも、イベント終わりに特典会みたいな形でお客さんとお話しする時間があるんですけど、「『現役歌王』を観てきました」という方が増えました。いつも「どの曲が好きでした?」って聞くんですけど、「愛を伝えたいだとか」が多いんです。
――あらためてオーディション期間全体を振り返って、どんな時間でしたか?
二見:僕の場合、TAKUYAさんとふたりで歌ったのが、韓国での最後のステージだったんです。正直、その時は本当にキツくて、「やっと解放された」みたいな気持ちもあったかもしれない。ただ、自分が番組を離れてから放送を観返してみたら、やっぱり面白いんですよね。しかも、韓国で実際に同じ場所で過ごしていた人たちだからこそ、画面越しでも自然と「頑張れ!」って思えて。あの期間は、結果的に人との繋がりを強くしてくれた時間だったなと、あらためて感じています。
TAKUYA:僕もそれはすごく思います。もし日本で同じことをやっていたら、ここまで仲よくなれていない気がして。いわゆる“吊り橋効果”みたいなものもあったのかな(笑)。初めて仕事で韓国に行った人も多いなかで、コンビニに行くという行動のひとつを取っても、どこか特別感があったんですよね。修学旅行みたいに楽しい時間がある一方で、勝負が始まると一気に空気が張り詰めて、殺伐としたムードにもなる。その振れ幅が大きくて、感情はずっと忙しかったです。でも、今振り返ると、あれは本当に青春だったなと思います。
韓国で過ごした時間、コンビニでのパーティー

――本番以外の時間も、交流は多かったんですか?
TAKUYA:多かったですね。韓国のコンビニって、外にテーブルと椅子が置いてあることが多いんですけど、ホテルに戻る前に「コンビニに寄ってから帰ろう」ってなると、先に出たチームが外で座って待っていたりして。そこに買い物を終えた人が次々と集まってきて、気づいたらちょっとしたパーティーが始まるんです(笑)。
二見:コンビニのおばちゃんがすごく面白い方でしたよね。
TAKUYA:そうそう。「どうして韓国にきたんだ」って勢いで話しかけられて。「オーディションできました」と伝えたら、「これ食べな」っていろんな商品を持ってきてくれて。びっくりするくらいいろいろくれたんですよ! 「こんなに買わなくてもよかったじゃん!」ってなるくらい(笑)。「キムチがおいしい」とか言いながら、結局なかなかホテルに帰れない、という。
二見:あの時間が、いちばん素で喋っていた気がします。途中で(ホテルに)帰っちゃう人たちもいたからこそ、余計に濃く感じましたね。
TAKUYA:二見さんは、コンビニでよくわからないものを買うんですよ(笑)。「パッケージで想像がつくものはあえて選ばない」とか言って。
――面白い食べ物はありました?
二見:僕、『ポケモン』が好きなんですけど、『ポケモン』のパッケージの商品があったので、何かよくわからないまま買ってみたんですよ。そうしたら市販の頭痛薬だったんです(笑)。おまけのシールまで付いていて、子ども向けだったのかな?
TAKUYA:(笑)。そういうところも含めて、本当に青春でした。朝6時入りで夜11時くらいまで収録する日もあって、みんなクタクタで、普通なら「一秒でも早く寝たい!」ってなるはずなんですよ。でも、ホテルに戻る前に、なぜかコンビニの外に集まってしまう。あの時間が成立していたのは、同じ大変さを共有していたからこそだと思います。
二見:最初の顔合わせの時は、みんな不安で表情も硬かったですし、何よりピリピリしていましたよね。
TAKUYA:してましたね。顔合わせの前は楽屋もそれぞれ別で、まだ距離もあったんです。でも、顔合わせが終わって「ここからは全員同じ楽屋です」ってなった瞬間、空気が一気に変わった感覚がありました。人数も一気に増えるし、みんな緊張していて、独特の圧があるというか。
二見:僕も、正直かなり怖かったです(笑)。
――ちなみに、最初に会った時の、お互いの第一印象は覚えていますか?
二見:めちゃくちゃ覚えてますよ!
TAKUYA:僕も覚えています。二見さん、杖だったので。
二見:あの時、僕、足を痛めていたんですよ。
TAKUYA:白のセットアップにインナーが黒で、しかも杖をついてくるもんだから、「御所じゃん!」と思って(笑)。
二見:あははははは!
TAKUYA」先っぽに金色の装飾みたいなのも付いていて、内田裕也さんが持っていたような、ちゃんとかっこいい杖だったんですよ。
二見:22人が集まった時点では、正直誰が誰か全然わからなくて。終わってから名簿を見て、片っ端から検索したんです。そこでTAKUYAさんと同じグループのJIN PARKさんを調べたら、街で目が合ったら道を譲りたくなるようなちょっとイカついアー写が出てきて……「ヤバい」って(笑)。そこから一緒に歌うことになって、めっちゃ怖い人なんじゃないかと身構えていたんですけど、実際に会ったらおふたりともすごく柔らかくて。




















