BMSG TRAINEE ソロインタビュー Vol.18:TAICHI「BMSGは僕の音楽そのものを肯定してくれる」 個性を解放した特別な言葉

BE:FIRST、MAZZELに次ぐ、3つ目のボーイズグループを誕生させるべく行われた、BMSGによるオーディションプロジェクト『THE LAST PIECE』。その参加者でもあった面々が多く揃った今のBMSG TRAINEEは、最強の原石が揃っている。その強さとは、一体何なのか、どこからやってきたのか――。
リアルサウンドでは、3月18日、19日に行われる『BMSG TRAINEE SHOWCASE 2026 〜 Graduation Party for REN, YUTA, RAIKI, TAICHI, and ISANA 〜』を記念して、出演するBMSG TRAINEE 18名のソロインタビュー連載をスタートさせる。まっすぐに自分の理想を追い求めて、今この瞬間もひた走っているこの若き才能たちに、リアルサウンドは全力でベットしたいと思う。
連載第18回目、最終回に登場するのはTAICHI。彼の佇まいには、明確なスタンスが刻まれている。確信というよりも、強烈な信頼という言い方のほうが合っているかもしれない。その信頼の先にあるのは、BMSGという概念そのものだ。TAICHIの歌には、ダンスには、あらゆる瞬間に重みと瑞々しさが刻まれている。それもTAICHIを象る大事な要素であるが、『THE LAST PIECE』を終えた今、“BMSGへの信頼”という明確なスタンスが彼のなかに芽生えたのだろう。BMSGを愛し、そのなかに秘める大衆性を自らに重ね合わせ、個性として昇華していく。それができるのが、TAICHIという人間である。この先、BMSGへの信頼と愛情が彼の表現の“強さ”となり、絶対的な濃さを持ったコミュニケーションを生んでいくのだと思う。その地点への到達に至るまでの話を聞かせてくれたのが、今回のインタビューである。
これからTAICHIは巨大なエンターテインメントの空間のなかで、何万人何億人もの人々の生に向き合うことになるだろう。しかし、彼は今回インタビューのなかで、宣言してくれた――「大きな愛をしっかりと持っているアーティストでありたい」と。常に最新の姿が最高傑作であるTAICHIならば、きっとそれを叶えてくれる。苦悩から解放され、ひとつの到達点に立つ今の彼の姿を存分に受け取ってほしい。(編集部)
夢中になったダンス、『Nizi Project Season 2』への参加、そしてBMSGへ
――まずは生年月日から教えてください。
TAICHI:2007年5月16日生まれ、高校3年生の18歳です。
――TAICHIさんのいちばん古い記憶はなんですか?
TAICHI:幼稚園の年少くらいの頃に、家族で韓国旅行をした時の記憶です。僕、車酔いするので車に乗るのが苦手なんですけど、ずっとタクシー移動だったから、それで気持ち悪くなっちゃったっていう……(笑)。
ーーちょっと苦い思い出ですね(笑)。家族旅行はよくするんですか?
TAICHI:はい。ほかもハワイとか、いろんな場所に行きました。うちは、家族の仲がいいほうだと思います。上に兄がふたりいて男3兄弟なので、騒がしくてお母さんは大変だったんじゃないかな(笑)。
――お兄さんはおいくつですか?
TAICHI:24歳と21歳なので、ちょうど3歳差ずつなんです。年齢が近いので、ジェネレーションギャップもなく、兄弟仲もいいと思いますね。
――3兄弟の末っ子となると、家族のなかでも特にかわいがられてそうですよね。
TAICHI:そうですね。甘やかされポジションかもしれません(笑)。親がお兄ちゃんたちには厳しいのに、自分には甘いなって思うことも結構あったりして。
――たとえば、どんな時に思いますか?
TAICHI:僕は服の好みがはっきりしているので、両親に買ってもらうことも多いんです。そこに、お兄ちゃんたちからのお下がりも加わるので、気づいたら持ち物が多くなって(笑)。
――身の回りのものにはこだわりがあるタイプですか?
TAICHI:そうかもしれないです。ファッションが好きなので、小さい頃からお気に入りのものを見つけて、「これほしい!」と言っていました。
――小さい頃からおしゃれが好きだったんですね。今日の私服も素敵です。
TAICHI:ありがとうございます(笑)。これ、最近買ったばかりなんですよ。
――ファッションに目覚めたきっかけはありますか?
TAICHI:母の影響が大きいと思います。子どもに着せる服は、結構こだわって選んでいたみたいなので、着せてもらっているうちに、自分の感性も育っていったというか。「こういうのがおしゃれなんだな」って思うことが増えてきた気がします。
――素敵ですね。TAICHIさんが最初に抱いた将来の夢は何でしたか?
TAICHI:動物の飼育員さんです。動物園に連れていってもらうことも多くて、動物や自然が昔から好きだったんです。でも、実際に動物と触れ合う機会は少なかったので、飼育員さんに憧れていましたね。
――おうちで何かペットは飼っていますか?
TAICHI:幼稚園の時にお祭りで釣ったカメがいます。最初は小さかったんですけど、10年以上育てているうちにかなり大きくなりました(笑)。

――ファッションや動物が好きな少年が音楽を好きになったきっかけは、何かあったんでしょうか。
TAICHI:母がK-POP好きなので家のなかでよく流れていて、自然とK-POP漬けの日々を送っていたんです。最初はそこまで興味はなかったんですが、だんだんと自分から聴くようになって、中学1年生の頃に母のすすめでダンスを習い始めました。
――ダンスから始まったんですね。
TAICHI:はい。でも、最初は踊ることがすごくイヤだったんです。自分の身体を使って何か表現するということに抵抗があって。そこから勇気を出してお兄ちゃんと一緒に体験レッスンに行ったら、案外楽しくて。夢中になりました。
――ダンスに抵抗があったというのは、人前に立つことに苦手意識があったとか?
TAICHI:最初は、ダンス自体が恥ずかしいと思っちゃってたんですよね。でも、K-POPの映像作品を観るようになってからは、憧れの感情が大きくなっていって、恥ずかしさよりもやってみたい気持ちが強くなりました。
――最初にダンスを楽しいと思った瞬間は?
TAICHI:NCT 127さんの「Kick It」を踊った時です。当時は全然まわりについていけなくてボロボロだったんですけど、それでも自分で身体を動かして、動きにこだわってみたり、鏡を見て研究したりするのがすごく新鮮で、楽しかったです。あの時の気持ちは、今でも覚えていますね。
――そこから本格的にアーティストを目指し始めたのは、どんな流れだったんですか?
TAICHI:徐々にダンスにのめり込んでいくうちに、「歌もやってみよう」という気持ちになって、ボーカルレッスンにも参加し始めたんです。その後、中学2年生の時に事務所に所属したり、『Nizi Project Season 2』に参加していくうちに、少しずつ「アーティストになりたい」という気持ちが固まっていきました。だから、最初から野心を持ってアーティストを目指していたわけではなく、いろいろな経験を重ねて、悔しさもたくさん味わったうえで、アーティストという夢が自分のなかで固まっていったんだと思います。
――ほかの事務所やオーディションも経験したうえで、どのようにしてBMSG TRAINEEになったのでしょうか。
TAICHI:母親が僕に内緒でオーディションに申し込んでくれていて。それと同時に、『Nizi Project Season 2』を観てくれていたファンの方も他薦してくださっていたみたいなんですよ。
――ファンの方が動いてくださっていたんですか。それは驚きですね。
TAICHI:僕もあとから知って、すごく驚きました。でも、『Nizi Project Season 2』で味わった悔しさもまだ自分のなかに残っていたので、ここが自分のターニングポイントになるんじゃないかなと思って、チャレンジすることに決めました。
――実際チャレンジしてみてどうでしたか?
TAICHI:全力を尽くしたら無事に通って、まずはよかったなと思いました。合格したあとに社長(日高光啓)に会う機会もあったんですけど、その時に履いてた靴を見て「Timberland、かっこいいね!」とか、すごく気さくに話しかけてくれて。BMSG全体の雰囲気もすごくあたたかいし、リスペクトはあるけれど、いい意味で上下関係があまりない会社だなと思いました。





















