『ブギウギ』「はな湯」の個性溢れる常連客たち 朝ドラ“常連”俳優たちが鈴子に与える影響
連続テレビ小説『ブギウギ』(NHK総合)の第1週「ワテ、歌うで!」が放送された。本作は、「東京ブギウギ」で知られる昭和の人気歌手・笠置シヅ子をモデルにした物語であり、主人公の花田鈴子=福来スズ子を趣里が演じる。第1週では大阪の下町でのびのびと育つ子供時代の鈴子(澤井梨丘)と周りの人々との交流が描かれた。
鈴子は歌と踊りが大好きな少女。実家である銭湯「はな湯」の看板娘として多くの人から愛されて育つ。銭湯という人々を癒す場所には、日々鈴子の明るい歌声が響き、いきいきとした空気感が伝わってきた。
ここで注目したいのが、「はな湯」の常連客たちだ。なぜか無料で銭湯に入ることができるアホのおっちゃん(岡部たかし)や、結婚相手を探しているもののなかなか見つからないキヨ(三谷昌登)、そして銭湯の休憩スペースであん摩をしつつ自らも「はな湯」を利用するアサ(楠見薫)らがいる。すでに強烈な個性が画面の端端に光っており、「はな湯」がどんな空間なのかを物語っているよう。さらにこの常連客を演じる役者たちは、朝ドラ“常連”俳優でもあるのだ。
アホのおっちゃん(岡部たかし)
『ブギウギ』岡部たかしが役柄にもたらす奥行き “アホのおっちゃん”は鈴子に何を残す?
朝ドラ『ブギウギ』(NHK総合)初回放送から早々に存在感を放っているのが、アホのおっちゃん(岡部たかし)だ。後にスター歌手・福来…
アホのおっちゃんを演じる岡部は、『ひよっこ』『なつぞら』『エール』とこれまで3作の朝ドラに出演してきた。今回は『ブギウギ』にてまだ名前の明かされていない謎の存在「アホのおっちゃん」を演じる。だがこのおっちゃん、実は「はな湯」の看板を作ってくれた大切な存在でもあるのだ。ツヤ(水川あさみ)がアホのおっちゃんから金を取らないのは、そんな縁を大切にした「義理と人情」からきている。
岡部は早くも2024年度前期の朝ドラ『虎に翼』への出演も決まっている。