ガイ・リッチー「いくつかの要素を融合させた」 『キング・アーサー』のアプローチ明かす
6月17日に公開される『キング・アーサー』より、ガイ・リッチー監督のコメントが公開された。
本作は、アーサー王伝説をモチーフにしたソードアクション。スラムで育った青年アーサーと、アーサーの父を殺した暴君ヴォーティガンの宿命の戦いを描く。アーサーを『パシフィック・リム』のチャーリー・ハナム、ヴォーティガンを『シャーロック・ホームズ』のジュード・ロウがそれぞれ演じるほか、『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命の泉』のアストリッド・ベルジュ=フリスベ、『ブラッド・ダイヤモンド』のジャイモン・フンスー、『ゲーム・オブ・スローンズ』のエイダン・ギレン、『ハルク』のエリック・バナらが共演に名を連ねている。
ヨーロッパで最もポピュラーで、今もなお多くの国で愛されているアーサー王伝説について、リッチー監督は「アーサー王伝説との出会いは、ジョン・ブアマン監督が映画化した『エクスカリバー』(1981)で、すごく強烈だったよ。音楽が大胆で、誰もが互いに怒鳴り合っていて、記憶に残ったんだ。あれは意欲作だったね」とその出会いを振り返る。
映画については、「ファンタジーの側面は必要だったので、いくつかの要素を融合させたんだ。大スクリーンにふさわしいファンタジー要素は、アーサー王神話の範囲内にも収まった」とダークファンタジー要素をふんだんに盛り込み、ストーリーを再構築したと語りながら、「アーサーが、その高貴なルーツに立ち戻る前は、街なかで育った恵まれない若者としての起源をもつというアイデアも気に入った。いかにも波乱万丈な人生と言えるよね」と“下剋上”が本作のアイデアの種となったことも明かした。
そんなアーサー役を演じたハナムは、「ガイは“伝説の勇者”の旅から、新しい世代の観客が共感しやすいアーサーが活躍する、独創的な物語を作った。僕たちのアーサーは独力で成長し、泥棒の間でだけ王子と呼ばれるような、がさつな人間で、ちっぽけな世界に生きていたんだ。彼にはまだ、大義を探し求めるような気高い魂が培われていないんだ」とリッチー監督の手腕を絶賛している。
■公開情報
『キング・アーサー』
6月17日(土)丸の内ピカデリー・新宿ピカデリーほか全国ロードショー
監督:ガイ・リッチー
出演:チャーリー・ハナム、ジュード・ロウ、アストリッド・ベルジュ=フリスベ、ジャイモン・フンスー、エイダン・ギレン、エリック・バナ
配給:ワーナー・ブラザース映画
(c)2017 WARNER BROS. ENT. INC., VILLAGE ROADSHOW FILMS (BVI) LIMITED AND RATPAC-DUNE ENT. LLC
公式サイト:http://king-arthur.jp