【漫画】ベランダでタバコ、憧れのシチュエーションといえば……? 恋人同士のエモい朝『朝焼けとシガーキス』

【漫画】ベランダでタバコ、憧れのシチュは

 友人の結婚式に参列したことをきっかけに、「幸せ」について思い悩む女性。ベランダで黄昏ていたところに、パートナーから思いがけない提案が降ってきて……。

 同性カップルが前に進む百合漫画『朝焼けとシガーキス』が、Xにアップされた。今回は作者である漫画家・おにぎり(@koko_meme_8)氏に、創作の経緯や同性での恋愛を描くなかで意識したことなど、話を聞く。(青木圭介)

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『朝焼けとシガーキス』(おにぎり)

ーー本作を創作したきっかけを教えてください。

おにぎり:定期的に“理想のプロポーズ”を描きたくなるときがありまして、Xのアカウントに最初に投稿した作品も理想のプロポーズを描いたモノでした。でも最初の作品は10代の頃に描いた漫画だったので、今では理想のプロポーズも変わってるかなと思い、改めて描いてみました。

ーー葛藤を抱える同性カップルのプロポーズと、ハッピーエンドが印象的でした。設定を決めた背景は?

おにぎり:2人は大学生の頃から付き合っていた設定で、10代後半とか20代前半の頃は恋愛を自由に楽しんでいたんだと思います。現実でも、好きなだけで繋がっていられる期間だと思うんです。でも、20代後半とかになってくると、周りも結婚を意識し出したり子供がいる人とかも出てくる。結婚式に呼ばれることなんかもあるなかで、同性カップルだと特に壁を感じることが多くなる時期ではあるのかなと思い、この時期の葛藤を描きたいと思いました。

 でも壁に当たったからといってお別れしてしまうのは寂しいなというのはあって、それこそ式だけでも挙げることはできるんです。 できないことばかり考えなくてもいいのではという気持ちも込めて、ハッピーエンドの幸せなお話にしています。

ーー同性カップルだからこその葛藤を描くうえで、意識したことはありますか?

おにぎり:主人公が結婚式に参列したときの回想シーンには、どうしてもセリフを入れたくなかったんです。「綺麗だね」とか「子供かわいいね」とか、言わせちゃうとわざとらしいなって。伝わるか不安な部分もありましたが、幸せな雰囲気と反比例して主人公の気持ちが沈んでいくのを空気感や主人公の目線で表現するのは、意識しました。

ーータイトルにもある“シガーキス”にはこだわりがあったのでしょうか?

おにぎり:これは完全に私のフェチですね。ベランダでライターを使わずにわざわざシガーキスする感じが、2人とも喫煙者だからできる大人の恋愛表現でいいなと思ったんです。とにかく最初にこのシーンを描きました!

ーーシガーキスのシーンから最後まで描き、改めておにぎり氏自身が気に入っているシーンを教えてください。

おにぎり:やっぱり一番はシガーキスのシーンなんですけど、1ページ丸々使ったプロポーズのシーンも好きです。セリフを極力減らしたのも、主人公から嬉しい驚きの感じを出せているのも気に入っています。あと指輪の箱を主人公に開けさせたくて、よくあるパカッをしていないんです。長い付き合いだからこそカッコつけた感じじゃなくて、指輪をスッと渡すプロポーズにしたかったので、そこもこだわったポイントです。

ーーおにぎり氏が漫画を描き始めたきっかけは?

おにぎり:昔から絵を描くのは大好きで、よく絵を描いていたのを見て母が漫画雑誌を買ってきてくれたのが、漫画を描き始めたきっかけでした。中学生の頃に賞への応募を始めて、専門学校に通っていたときにデビューしました。当時は少女漫画を描いていたんですけど、卒業制作で百合漫画を初めて描いて、そこで「私は恋愛漫画、特に恋をしている女の子を描くのが好きなんだ!」と気づいたんです。百合漫画は恋をしている女の子をメインで2人描けるので、私にとっては一粒で二度美味しいジャンルなんですよね。専門学校の先生からも、「女の子同士だからこその繊細な表現を突き詰めていった方が向いているのでは」というアドバイスをいただき、百合ジャンルでの活動を始めました。

ーー最後に、漫画家としての今後の展望を教えてください。

おにぎり:まだ商業誌で百合漫画を発表したことがなく、百合での商業誌掲載を目標にしています。まだ本当にペーペーもペーペーなので、商業での活動でより多くの人に作品を届けられるように頑張ります!

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