【漫画】エヴァにこんなシーンあった? 女友達との不思議な思い出話『ファイトクラブは何度卒業しても良い』

【漫画】エヴァにこんなシーンあった?

 石鹸作り、友人との思い出、そして『ファイトクラブ』。とりとめなく思える要素を軽やかに結び付けた漫画『ファイトクラブは何度卒業しても良い』が、Xへ投稿された。

 本作は実際の体験をベースにしながらも大胆なフィクションを織り交ぜた作品で、どこか噛み合わない会話劇や独特のリズム感も印象的だ。作者の藤井夏子さん(@perorinkyu)に、作品が生まれた経緯など話を聞いた。(望月悠木)

続きを読むには画像をクリック

『ファイトクラブは何度卒業しても良い』(藤井夏子)

――今回『ファイトクラブは何度卒業しても良い』を制作した経緯を教えてください。

藤井夏子(以下、藤井):漫画家の池袋不敗さんと電話しながら漫画を描いている時、なぜか「ファイトクラブを結成しましょう」という話になり、「じゃあどうする?」となりました。そこで「まず石鹸を作ろうか」と私が言ったことをキッカケに、「本当にファイトクラブを結成して石鹸作りから始めたら文化系過ぎて面白いんじゃないかな?」と思い、ファイトクラブをテーマにした合同誌の企画を始めました。

――合同誌の企画だったのですね。

藤井:はい。本作はその合同誌『コミックティッシュ1号』に掲載したものです。合同誌を企画してから、実際に主要メンバーの池袋さんやあしざわりえさんと石鹸工場に見学に行き、石鹸も作りました。

――本作はフィクションとノンフィクションが混在している印象ですが、どの辺りがノンフィクションなのですか?

藤井:石鹸工場に実際に行った記録をあまり料理せず純粋なウソ話の中に乱暴にぶっ込んでいます。戦時中の「不敗石鹸」とかは全然ウソではありますが、全然ウソの中にただの友達との思い出みたいなものをそのまま入れた感じです。

——思い出それ自体はノンフィクションだったと。

藤井:友達との思い出を残す以上に大事なことは無いので、それを入れるのは大前提でした。また、最初はただのエッセイ漫画でも面白いと思っていたのですが、「ファイトクラブってこういう作品だよね!」という話もしたかったので、欲張ったらこのような形になりました。

——同じ1日が始まりそうなラストでしたが、ラストはどのように決めたのですか?

 藤井:「ファイトクラブは何度卒業しても良い」というタイトルなので、シンジくんをファイトクラブから卒業させるためにあのラストにしました。

――登場人物のビジュアルなどのこだわりを教えてください。

藤井:みんな昔LINEスタンプ用に考えたキャラです。また、SAYOのモデルは90年代にポンプフューリーのモデルをしていたミュージシャン・ビョークのスタイリングを真似しています。「このキャラクターで漫画を描いてみたい」と思っていたので使いました。

——また、登場人物の会話の噛み合っていない様子もどこか心地よかったです。

藤井:セリフは短めにするようにしています。あとは読みやすさとリズムを大事にしました。

――今後はどのように漫画制作を進めていきたいですか?

藤井:「トーチweb」(リイド社)で細々と短編を発表しています。まとまったら単行本を出してトーチに恩返ししたいです。


■「トーチweb」:https://to-ti.in/story/futon-depth
■藤井夏子さん個人サイト:https://linktr.ee/comictissue

関連記事

リアルサウンド厳選記事

インタビュー

もっとみる

Pick Up!

「インタビュー」の最新記事

もっとみる

blueprint book store

もっとみる