犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが語り合う往復書簡『文豪と犬と猫』が話題

犬派と猫派、気鋭の文筆家ふたりが往復書簡で語り合う『文豪と犬と猫 偏愛で読み解く日本文学』(アプレミディ)が刊行された。6月の発売日翌日に重版するなど大きな反響を呼んでいる。
著者は、文芸評論家・エッセイストで著書に『平熱のまま、この世界に熱狂したい 増補新版』(ちくま文庫)、『モヤモヤの日々』(晶文社)などがある宮崎智之氏、そして、文筆家で「東京文学散歩」をテーマに連載を持つなど多数エッセイを執筆する山本莉会氏。本書では犬好きの宮崎氏と猫好きの山本氏による、文豪×犬・猫トークが炸裂している。
登場する作家は、夏目漱石、内田百閒、志賀直哉、谷崎潤一郎、川端康成、森茉莉、幸田文、室生犀星、坂口安吾、三島由紀夫、遠藤周作、二葉亭四迷など。平易な文体で書かれながら本格評論として読むことができ、犬好き、猫好きの文豪のエピソードを楽しむことができる。
さらにただのエピソード集には留まらず、日本文学に新しい視座を与える内容になっている。人間と動物の生きる喜び、哀しみ、そして寂しさが深掘りされる一冊に仕上がった。






















