【漫画】ゴミ袋に貼り付けられた暗号、どんな意味? “街のヒーロー"ゴミ収集員たちをコミカルに描く『シューシューマン』

――5000以上のいいねが集まっていますが、ご自身としてはいかがですか。
しまのまし:投稿するまではわからないのですが、結果的にたくさんの人に読んでもらえて嬉しかったです。コメントを見させていただくと、コメディの場面と、ゴミ収集の細かい仕事内容を描いた点が実際に従事されている方からも好評だったようで嬉しかったですね。
――ゴミ収集のリアリティはどこから?
しまのまし:実際に取材をさせていただいたんです。その現場は明るくて和気あいあいとしていました。
――そこに目を付けたきっかけは何だったのでしょう?
しまのまし:次作の漫画について考えていた時に、ゴミ収集のお仕事をされている方を見かけたことがきっかけです。このお仕事はどなたでも知っていますし、看護師や医師と同じようにエッセンシャルワーカーのひとつで、人が生活を営む上で、なくてはならないお仕事だということも描きたいと思う原動力になりました。
2008年頃にイタリア・ナポリ市内でゴミ収集がされなくなり、街がゴミだらけになった事件がありましたが、この仕事がないと多くの人の生活が難しくなってしまうんですよ。そんな、このお仕事の大切さとコメディを同時に描いたら面白そうだなと。
――心ない声をかけられたり、子どもに人気だったりする演出も印象的でしたが、あれも実際にあることなのでしょうか。
しまのまし:両方ともあることはあるみたいです。特に園児からは人気だとか。Xでいただいた実際に働いている方からのコメントには「図鑑に載っている『ゴミ収集車』を生活圏内で見れることから、身近なヒーローに見える」らしいです。
――作中で女性が活躍するのも特徴かなと。
しまのまし:現在、都内でも女性が実際に働いていますし、少数派ではありますが増えているそうです。また、兵庫県では「さくら」という女性だけのごみ回収チームもいるんですよ。
――暗号を入れた物語展開についても教えてください。
しまのまし:一番描きたかったのはコメディです。でも、それ以外の部分の軸を何にしようかと考えていたら、たまたま観ていたクイズ番組をヒントに謎を盛り込むアイデアが浮かびました。
そこから、謎を軸にコメディも描けば、最後までより楽しく読んでいただけるのではないかと考えました。
――コメディといえば、「セコムしてますか?」は故・長嶋茂雄さんの出演していたCMですが、ちょうど本作を投稿された日が命日で。
しまのまし:ネタとしてはかなり前から考えていたのですが、意図せずも追悼のような形になりました。これは私自身も驚きでした。
――続編も考えられているのですか?
しまのまし:ざっくりとではありますが、2話以降の構想も考えてはいます。せっかく描くなら連載できるようにはしたいなと思って描き始めたのもあります。漫画を仕事にしたいなと考えているので、実現できるようにがんばりたいです。






















