日本の建築が「ファスト化」している? 日本建築の衰退を書いた『ファスト化する日本建築』トークイベント

2025年4月24日に発売され、Amazonでベストセラー1位となった『ファスト化する日本建築』の著者、建築エコノミスト・森山高至のトークイベントが新潟東映ホテルで7月11日に開催される。主催はオーガニックスタジオ新潟がつとめる。
オーガニックスタジオ新潟 代表・相模稔コメント
建築エコノミスト・森山高至氏の著書「ファスト化する日本建築」が、アマゾンで、ベストセラー1位と、反響を呼んでおります。 隈研吾の広重美術館の「腐る建築」に代表されるように、日本の建築は「ファスト化」による深刻な問題を抱えています。 かつては長く使われることを前提に丁寧につくられていた建築が、今では「早く・安く・簡単に」つくることが重視され、見た目重視の短命な建築が増えています。その背景には、バブル崩壊後の社会の余裕の喪失や、効率と即効性を求める風潮があり、職人の技術や本物の素材が軽視されている現状があります。
この「ファスト建築」は、住宅から国家レベルの公共施設まで広がっており、建築家やデザイナーが一時的な話題性や映えを狙った設計を行い、早期の老朽化や陳腐化を招いても責任を問われず次の仕事に移っていくという悪循環を生んでいます。 また、地域文化や社会制度の維持への関心も薄れ、人々の生活が孤立化しているとも指摘。本書は、そうした社会構造の変化と、それに起因する建築のファスト化を明らかにすることを目的としています。
森山さんと私とは、会社の黎明期の頃からブログをきっかけに、長きにわたり交流を続けておりました。最新のこの著書を読み、森山氏の危機感に100%共感し、ぜひ多くの新潟の建築関係者にも触れてもらいたいと、トークイベントを企画いたしました。 「今だけ・金だけ・自分だけ」「安心・便利で・清潔な」社会へと突き進む中で、建築全体がファスト化=劣化が止まりません。住宅でもそれは顕著ではないでしょうか。 どうしたらファスト化を食い止め、新潟の地域の建築の力を復活させることができるのか? 皆様と考える場にしたいです。
■書誌情報
『ファスト化する日本建築』
著者:森山高至
価格:1,155円(税込)
発売日:2025年4月24日
出版社:扶桑社
■イベント概要
会場:新潟東映ホテル
日時:7月11日(金)13:30 ~ 16:20
定員:200名
詳細:https://www.organic-studio.jp/information/51428/






















