『僕のヒーローアカデミア』原画展の前にファンブックを読むべし 歴代編集者たちが太鼓判を押す「最高のヒーロー」の物語

『ヒロアカ』原画展の前にはファンブックを

 累計発行部数が1億部を突破した堀越耕平による『僕のヒーローアカデミア』。2024年8月に10年に及んだ連載は完結したが(コミックス最終巻は同12月発売)、今月に入りファイナルファンブックが刊行されたほか、6月には初の公式画集の発売や原画展の開催も予定されるなどその勢いは止まることを知らない。

 作者・堀越耕平のX公式アカウントでも、洞窟の池から放たれた青白く幻想的な光に照らされる蛙吹梅雨(あすい つゆ)のイラストが5月20日に投稿され、「来月6月、画集の発売と原画展開催です。よろしくお願いします!」との告知コメントが添えられている。


 原画展は、6月21日から8月31日にかけてCREATIVE MUSEUM TOKYOにて開催される(2025年秋に大阪でも開催予定)。公式サイトでは「堀越氏が『ヒロアカ』にかけた情熱と、その熱量を体感できる展覧会」と力強く打ち出している。アナログで描かれた生原稿はもちろん、デジタル作画に移行してからの制作過程で生まれた資料なども見れるそうだ。画力に定評がある堀越の絵の変遷も楽しめるだろう。堀越が「原稿と全然違うことも多かった」とコメントしているネーム(漫画を描く前に作る絵コンテのようなもの)も併せて展示される予定だ。

 また、緑谷出久が最終決戦前に気を張り詰めすぎてヴィランと見間違えられるほど殺気立ち消耗した通称”黒デク”が、堀越耕平が本展覧会のために描き下ろしたスケッチを基に制作された等身大のフィギュアになって展示される。誰一人として寄せ付けることを許さぬほどトゲついた黒ムチは圧巻のクオリティになりそうだ。

 グッズ販売も見ものだ。定番のカンバッチやステッカーだけでなく、頭にかぶると常闇踏陰(とこやみふみかげ)の気分を味わえる「常闇踏陰のダークシャドウタオル」なども販売される。1日中本作の世界観に浸れるこのイベントは、プレゼント・マイクのテンションのごとく楽しみ尽くせるだろう。

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