『僕のヒーローアカデミア』原画展の前にファンブックを読むべし 歴代編集者たちが太鼓判を押す「最高のヒーロー」の物語

大注目の原画展だが、本作を読んだことはあるものの、「原画展に足を運ぶほど読み込んでないし……」と躊躇している人もいるだろう。そんな人こそ『僕のヒーローアカデミア ファイナルファンブック Ultra Age』を手に取って見てほしい。300ページを超える大ボリュームの本書には、100名を超える登場キャラクターの個性や性格などが事細かに掲載されているため、「あれ、このキャラなんだっけ?」となっても、キャラクターの名前から個性、どの話に登場したのかまで簡単に知ることができる。
例えば、画集・原画展の告知と共にイラストが投稿された蛙吹梅雨については、USJ襲撃事件から第二次決戦までの活躍のほか、教師の忠告を無視して爆轟救出に向かった彼らに見せた感動のシーンまでが網羅されているだけでなく、「ケロピタグローブ」や「ケロキョロサーマルビジョン」といった、原作でも登場していないコスチュームの名前や機能までも紹介されている。
さらに堀越への質問コーナーや、共に『ヒロアカ』を作ってきた編集者たちとのリレー対談も。1~3話までが出来上がるまでの苦しみ抜いた1年間についてなど、堀越耕平はもちろん、『僕のヒーローアカデミア』は関わった全ての人の想いを紡いできた物語だということがわかるだろう。
本編最終話では、家族のいざこざも解消され表情はよりにこやかになった轟焦凍や、イレイザーヘッドのように無精髭を伸ばしたセロファンこと瀬呂範太など、大人になった雄英高校1年A組の面々が描かれた。ファンブックでは、プロヒーローとして活躍する彼らについての小話も掲載されている。我々から見える物語は終わりを迎えたが、今もなお『ヒロアカ』の世界は動き続け、みんなが生きて活躍しているのだ。























