アイドル誌『POTATO』休刊 老舗雑誌が示した読者を巻き込む“企画力”と“保存性”の高さ

アイドル誌の『POTATO』が、2025年9月号(7月22日発売)をもって休刊することを発表した。『POTATO』が創刊されたのは1984年。実に40年以上にもわたってSTARTO ENTERTAINMENT所属の男性アイドルたちをメインに情報を発信してきた。
【5/22発売☆POTATO7月号】SixTONESの表紙は、13年前のピンナップを再現してもらいました。が、最下段が細身の髙地、京本、田中という不安なフォーメーション。てっぺんの森本は重なる5人を見て「うわ~、上から見るとすごい景色だな~」とつぶやきつつ…(続く)#POTATO #SixTONES pic.twitter.com/L1bSvKtWyd
— POTATO編集部 (@potato_magazine) May 18, 2025
Web投票やポップアップストアなど柔軟な取り組みが話題に

STARTO ENTERTAINMENTファンの間では、アイドル誌といえば毎月7日頃に発売されていた『POTATO』『Duet』『WiNK UP』と、22日頃発売の『MYOJO』『ポポロ』の計5誌がおなじみだった。しかし、ここ1〜2年でその景色は様変わり。『ポポロ』が2024年7月に、そして『WiNK UP』も2025年5月に休刊を発表。そのなかで『POTATO』は2025年3月号から奇数月のみ発売へと体制を変えていたものの、ついに休刊することになったのだ。
「アイドル誌」とひとことに言っても、やはり全く同じというわけではない。おなじみのメンバーが同時に掲載されているからこそ、各雑誌の強みや個性を見比べる楽しみもあった。発売日には「このグラビアの盛れっぷりがヤバい」「今月はこの企画が神がかっている」なんて感想を言い合ったり、切り抜きを交換したり⋯⋯なんていう青春時代を過ごした人も多くいるだろう。
今回、休刊を発表した『POTATO』については、先述したように隔月体制を取るなど柔軟なスタイルを見せていたのが大きな特徴だったように思う。『POTATO web』なる公式サイトを展開し、Webの良さを取り込みながら誌面を盛り上げようという取り組みも見受けられた。
例えば、推し活グッズの総選挙イベント『#推し活AWARD』の開催。その名の通り、推し活を豊かにしてくれるアイテムを選ぶ企画で、誌面で取り上げるのはもちろんのこと投票フォームは『POTATO web』に設置する取り組みも。さらに、2023年の開催時にはSHIBUYA109渋谷店でノミネート商品のポップアップを実施するなど、リアルなイベントへと発展していった。
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