『ジークアクス』から『エヴァ』を感じるポイントは? 庵野節全開の設定を考察
M.A.V.戦術やシュウジを巡る三角関係など、パイロットの人間模様も注目
映像面や舞台設定での共通ポイントを紹介してきたが、『ジークアクス』では肝心のガンダムでの戦い方やキャラクターにも、これまでのガンダムシリーズとの違いを感じられるポイントは多い。特に、2機1組のモビルスーツで戦闘を行う「M.A.V.(マヴ)」戦術は、これまでモビルスーツ同士の一騎打ちや、ガンダム1機に対し、軍勢が敵対する構図の戦闘シーンが多かったガンダムシリーズにおいて、ガンダムが複数機で攻守のフォーメーションを組んで戦う、戦闘スタイルを確立させた。
また、本作の主人公マチュはシュウジ・イトウとマブを組んでクランバトル(非合法なモビルスーツ決闘競技)に参加しているが、第5話ではマチュがクランバトルに参加できなくなり、代わりにもう1人のメインキャラニャアンがシュウジとマブを組み、見事バトルに勝利。そのバトルを映像で見たマチュが、悔しさのあまり「シュウジとのキラキラは私だけのものなのに!」と心の中で叫びながら雨の中を走るシーンが描かれ、メインキャラクターたちの三角関係フラグが描かれた。
回を追うごとに、メインキャラクターたちの新たな一面も明らかになっているジークアクス。シンジと綾波、アスカのように恋愛模様や敵対関係などが描かれていく可能性もある。これまでの放送回をおさらいしつつ、今後の展開を予想してみるのも面白いかもしれない。























