『ドラゴンボール』悟空の“道着” デザインが変化してるの知ってた? ターニングポイントを振り返る

■界王様の修行を経てマイナーチェンジ
その後、マイナーチェンジがなされたのは界王様のもとで修業した後である。ボロボロになった道着のかわりに界王様が贈ったもので、胸の「亀」のマークはそのままだが、背中のマークは「界王」とデザインされたものになっている。しかも頑丈な素材で作られており、アンダーシャツも従来の重い仕様ではなくなった。
しかし、この界王様から贈られた道着は極めて短命であった。ベジータ戦でダメージを受け、悟空は勢いよく「バリッ」と破り捨ててしまった。いくらダメージを受けたとはいえ、破らなくてもいいと思うのだが、悟空も『北斗の拳』のケンシロウのように本気モードになると上半身裸で戦いたくなる性格なのかもしれない。
ベジータを撃退した悟空は、孫悟飯、クリリン、ブルマの後を追ってナメック星に向かうことになる。その修行を終え、ナメック星に着陸する前に着た道着は「亀」のマークが「悟」となっていた。胸も背中も、である。これは亀仙人や界王様のもとを離れ、悟空が自ら修行をして一流の武道家になった証しといえるのかもしれない。
■人造人間戦からスタイリッシュな仕様に
フリーザ戦でボロボロになってしまった「悟」マークの道着だが、人造人間戦以降は胸にも背中にもマークがない仕様に変更され、帯の結び目が見えない非常にスタイリッシュな仕様になった。この道着は魔人ブウ戦まで愛用しており、お気に入りだったのかもしれない。原作で山吹色の道着を着たのは、これが最後となった。
悟空は道着を日常生活でも愛用した。しかし、悟空は道着を愛する一方で、破り捨てるときは豪快に破り捨てた。自ら破ったこともたびたびある。ボロボロになった場合は替えをどう用意したのか、そもそもいったい一着いくらするのか、悟空の家庭の懐事情が気になってしまうのだが。
ちなみに、シリーズ最新作のアニメ『ドラゴンボール DAIMA』や、とよたろう作画による漫画『ドラゴンボール超』でも悟空は山吹色の道着を着ており、それぞれ原作とは異なるマイナーチェンジ版を着ている。やはり悟空と言えばこの道着といえるし、漫画・アニメの歴史に残る名ファッションと評価してもいいのではないだろうか。



















