『負けヒロインが多すぎる!』アニメ2期は八奈見杏菜の食べっぷりに注目!? 舞台の豊橋市には巨大イラストも

アニメ2期でフィーチャーされるヒロインたち
それは、新たな「負けヒロイン」たちによるドタバタが、東三河の地を舞台に繰り広げられるからだ。八奈見、焼塩、小鞠の3人に加えて温水と絡む「負けヒロイン」が増えるという訳ではない。第4巻でフィーチャーされるのは、生徒会で書記を務めている志喜屋夢子であり、1年生ながら副会長の要職にある馬剃天愛星(ばそり・てぃあら)だ。
2人とも原作の第3巻までに登場済みでアニメにも顔を出している。志喜屋は見かけはギャルだがテンションは低く、自販機の側で倒れていたところを温水に発見され、水を飲ませてとせがむ姿がエロティックだった。馬剃は真面目な性格で、生徒会長の放虎原ひばりが決めたからと学園祭でメイド服姿になって、後で騙されたと知って恥ずかしがっていた。
温水たち文芸部のライバル的な立ち位置で、引き立て役っぽさもある生徒会メンバーのこの2人が、第4巻ではストーリーに深く絡んでくる。志喜屋は文芸部で温水の先輩の月之木古都との関係が見えてくる。馬剃は見かけによらず勉強ができないことが分かって温水に教えを請いつつ、BLというものに目覚める。タイトルにある「負けヒロイン」もしっかり登場するからご安心。読めばそういう負け方もあるのだと思えるはずだ。
第5巻は、温水の妹の佳樹に誰か好きな人ができたのではと温水が疑い、やきもきする状況が混ざって進んでいく。そしてやはり、誰とはまだ言えない「負けヒロイン」が誕生する。この巻では、佳樹の友達の権藤アサミが本格的に登場して、語尾に「じゃん」「だら」「りん」を付ける東三河に独特の喋りを披露する。聞き覚えのある人は懐かしさを、初めての人は「だがや」の名古屋弁とは違う言葉が、愛知県には存在することを知るだろう。
1期と同様に1クールで3巻分がアニメ化されるとしたら、第6巻も対象に入ってくる。焼塩が改めてクローズアップされる内容で、そこに目一杯絡んでくる生徒会長の放虎原が、完全無欠の美少女に見えてどこかヌけていて味わい深い。舞台となっている豊橋市にあって太平洋に面した伊古部海岸も登場。そこにある「エールオブジェ」の穴を通して夜の星空を見に行きたくなる人も出て来そうだ。
グルメ情報も満載だ。TVアニメの1期では八奈見がおもむろにちくわを取り出しかじるシーンで、昔も今も変わらぬうまさで評判の「ヤマサちくわ」が登場し、「むらたのたこやき」やパンとお菓子の「ボン千賀」も出て来て、豊橋市へのグルメ旅行をファンに促した。4巻以降でも「まけんグミ」や「ミックスゼリー」といった地元の菓子を主に八奈見が貪り食う。アニメ化でどこまで取り入れられ再現されるのか、あるいは原作には出てこない豊橋グルメが登場するのかが、八奈見の底なしの食べっぷりとともに今から楽しみで仕方ない。


























